株式会社BackStore
営業部
担当部長
竹下 太一氏
株式会社ニコン・
エシロール
IT部・
IS&Sマネージャー
オスラン
アドリアン氏
株式会社ニコン・
エシロール
情報システム
&サービス部
ITサービス
伊藤 信人氏
株式会社BackStore
取締役・
常務執行役員
本間 将一氏
ランサムウエアの
脅威に打ち勝つ
データバックアップの
最適解
バックアップを起点とした攻めのリスク管理
昨今、ハードウエア故障やBCP対策に加え、ランサムウエア被害の拡大を背景にバックアップの重要性が再認識されている。今回紹介するのは、眼鏡レンズ大手のニコン・エシロールの事例だ。同社は、海外に点在するサーバーデータの一元管理を実現し、高度なセキュリティを兼ね備えた管理体制を構築。これを支援したのが、セイコーソリューションズ(以下、SSOL)グループの「BackStore」だ。
点在するサーバーの一元管理を目指し
早期から“クラウド”に着目
ニコン・エシロールは、グローバルに事業を展開する眼鏡レンズメーカーだ。フランスの光学メーカーであるエシロールインターナショナルとニコンとの合弁会社として2000年に設立、グループとして国内約800人、グローバルでは十数万人もの従業員を抱える。設立以来、同社が抱えていた課題について、IT部 IS&Sマネージャーのオスラン アドリアン氏はこう話す。
株式会社ニコン・エシロール
IT部 IS&Sマネージャー
オスラン アドリアン氏
「当社が管理するサーバーは、国内3拠点の他、英国、カナダ、中東と計6つ、国をまたいで分散しており、物理的な一元管理は不可能でした。そのため、データ管理は各拠点それぞれで対応せざるを得ず、バックアップの面で課題がありました」
同社情報システム&サービス部の伊藤信人氏も「十数年前、エンドポイントでのバックアップは実施していましたが、当時はまだ回線が細かったため、サーバーやインフラのような大容量データの転送が困難でした。また、IT担当者も日本に数人いる程度だったので、どうすれば日本での一元管理が実現できるか模索していました」と当時を振り返る。
株式会社ニコン・エシロール
情報システム&サービス部
ITサービス
伊藤 信人氏
ニコン・エシロールがこうした課題に直面していた当時、データバックアップのストレージの主流は磁気テープやハードディスクだったが、同社は導入時のイニシャルコストの低さやセットアップの手軽さなどを考慮し、クラウドでのバックアップ体制構築を検討した、と伊藤氏は言う。
複雑な事情を抱えていた同社のサーバーデータのバックアップと一元管理を支援したのが、SSOLグループのBackStoreだ。取締役・常務執行役員の本間将一氏は、BackStoreの特徴をこう説明する。
「当社は、クラウドへのバックアップに特化したSaaSの提供をメイン事業としており、海外の優れたサービスを日本企業向けにローカライズし、導入サポートを行っています」(本間氏)
株式会社BackStore
取締役・常務執行役員
本間 将一氏
同社営業部で担当部長を務める竹下太一氏も、「当社の強みは、海外製品の取り扱いが多く、グローバル企業のデータバックアップやセキュリティに関する豊富な実績と知識があることです。丁寧なヒアリングと分析力で、企業のバックアップ状況を分析し、リスク評価と堅牢化のコンサルテーションも含め、バックアップを起点とした企業のリスク管理を包括的に支援できるのが特長です」と胸を張る。
株式会社BackStore
営業部
担当部長
竹下 太一氏
現在でこそ多くの企業でITインフラのクラウド移行が進んでいるが、クラウドバックアップをニコン・エシロールが導入したのは17年ごろ。当時はまだまだ先進的だった“クラウド”という選択肢について、伊藤氏はこう振り返る。
「当社はグローバルに展開するグループ企業ゆえに、ガバナンスを含め複雑な課題がありましたが、BackStoreさんはそんな当社に最適なサービスを提案してくださいました。ご提案の中でも最もメリットを感じるポイントはコスト面の配慮です。新規でバックアップシステムを構築すると、ライセンス費用の他ストレージを購入する予算も必要になりますが、ご提案のサービスは、台数ではなくバックアップ量に応じた課金制。エージェントをインストールすれば、差分でバックアップしてくれるため、コストを抑えられる点が魅力でした。また、ローカルとクラウドの認証系が分離されているため、ローカルサーバーにトラブルがあった際に安全である点も、当社の体制にフィットしました」(伊藤氏)
ニコン・エシロールは以前からエンドポイントのバックアップでBackStoreの支援を受けており、提案してくれる製品のクオリティやサポートへの信頼性の高さがあったことも導入を後押ししたと伊藤氏は言う。
最適解のサービス導入が
業務効率化とセキュリティ対策に寄与
導入後も多くのメリットを実感しているという。
「データ容量に応じた料金体系は、コスト面でのメリットと同時に、スモールスタートで様子を見ながら拡大できる柔軟な運用にも寄与します。運用面でもサーバーにエージェントをインストールするだけなので、設定の手間もありませんし、バックアップのスケジュール管理に頭を悩ませる必要もありません」(伊藤氏)
「ファイル単位、ディスク単位、仮想マシン単位と、柔軟なリストアに対応している点もメリットです。実際に、OSの破損でサーバーが停止してしまった際にも、即座に別サーバーへとデータを復旧することができました。日々の業務のプロテクトにつながっているポイントもうれしいですね」(アドリアン氏)
これらのメリットに加え、期待されているもう一つの効果がランサムウエア対策だ。本間氏はランサムウエア攻撃の現状をこう説明する。
「注目されるのは大手企業のケースですが、攻撃者はセキュリティ対策が脆弱なところを狙うので、サプライチェーン全体がターゲットと言えます。国内企業のほとんどが中小企業である日本において、あらゆる企業が攻撃対象になり得ると考えておくべきです」(本間氏)
早期からクラウドバックアップ体制の構築を実現し、それがセキュリティ対策にもつながっているニコン・エシロールも、今後はネットワークの分割や管理権限の厳格化といった、さらなるセキュリティ強化に向けて取り組みを進めているという。伊藤氏によると、フランスのエシロール側が導入しているバックアップソリューションについても、いずれはBackStoreが提供するサービスで統一することを検討しているとのことだ。
サイバー攻撃の脅威が増加している昨今、BackStoreは、今後どのようなサービスを提供していきたいと考えているのだろうか。
「サービスにはそれぞれ特徴があるので、多様なお客様のニーズにお応えするために、取り扱うサービスをさらに増やしていく予定です」(竹下氏)
これを受けて本間氏も、「お客様と同じ目線に立ち、多くの事例を積み上げてきた当社だからこその包括的な提案やサポート力があると自負しています。IT環境もサイバー脅威も変化していく中、SSOLグループのシナジーを生かしながら、あらゆるお客様のお悩みを解決し、社会に貢献してまいります」との言葉で締めくくった。