信金中央金庫 代表理事 理事長 須藤 浩

PROFILE

須藤 浩 [すどう・ひろし]
1965年栃木県生まれ。87年全国信用金庫連合会(現 信金中央金庫)入会。2005年信金インターナショナル(ロンドン現地法人)代表取締役社長。07年以降、秘書役、総合企画部長、理事(大阪支店長委嘱)、常務理事、専務理事、副理事長を歴任し、26年6月理事長に就任。

日本を支える地域を
力強く牽引していくために
変化を恐れず舵を切る

 信金中央金庫(以下、信金中金)は、全国254の信用金庫の中央金融機関として、豊かな地域社会の実現と、信用金庫業界の持続的成長の両立に向け、日々まい進しています。同時に、大手機関投資家として、信金中金グループの持続的な企業価値向上を目指し、グローバル投資などを通じた収益力強化にも取り組んでおります。

 今般私は、26年6月に代表理事理事長に就任しました。信金中金グループ全体の舵取り役として、これまで約40年間信金中金で培ってきた知識と経験を活かし、良き伝統や文化は守りつつ、AI活用やサイバー攻撃対策など経営環境の変化を見据え、変革を進めていきたいと考えています。

4つの取り組みで
グループと業界の持続的成長へ

 日本は今、人口および中小企業の減少、気候変動など、複合的な課題に直面していますが、それは裏を返せば、地域がより発展することで、日本が大きく成長できる余地があるということです。全国約7000店舗、約10万人のネットワークを有する信用金庫は、各々が立脚する地域で狭域高密度の経営に徹しており、地域の発展には信用金庫の存在が不可欠です。

 信用金庫のセントラルバンクである信金中金では、地域と信用金庫業界の持続的成長を実現するため、(1)積極的なAI活用による業務革新、(2)守りと攻めの経営、いわゆる「両利きの経営」の徹底、(3)信金中金・信用金庫業界のブランド力の向上、(4)信金中金の人財力の強化の4分野に注力して参ります。

 (1)については、信用金庫がお客様とのFace to Faceの関係を強化し、地域の課題を解決する経営基盤づくりを一層進めるにあたり、信用金庫の業務効率化を進めるべく多くの事務共同化スキームを提供しています。今後は、新たに設置した「DX戦略推進チーム」を中心に生成AIの積極的な活用により、信金中金、そして信用金庫の業務プロセスの革新を目指します。

 (2)の攻めの経営では、「成長戦略投資チーム」を軸に、例えば、地域の社会課題解決に貢献すると同時に、信用金庫業界の収益にもつながるような、双方にとってwin-winとなる新たな成長領域への投資を進めます。

 (3)について、私たちが持つ国内外に広がる業界内外のネットワークを、中小企業の販路拡大や地域活性化に一段と活かしたいと思っています。信金中金が産官学金連携のハブとなり、信用金庫が地域活性化の中核を担う。そうした課題解決の実績を積み上げ、私たちの役割や強みを発信していきます。

 そして(4)について、(1)から(3)に掲げた取り組みを実現し、信用金庫業界を牽引していく人財力アップのために、職員ファーストの経営に徹します。

「空気や水のような存在に」
信金中央金庫が目指す未来

 私が思い描く10年後は、「気づけばいつもそこに信用金庫がいる」世界です。すなわち、信用金庫が単なる金融機能の提供者に止まることなく、最も身近なお客様のパートナーとして、最適な情報やサービスを提供する姿です。

 信用金庫は、立脚する地域での狭域高密度のFace to Faceによる日々の活動を通じて、お客様との長期にわたる継続的な関係性を構築し、また、日常的な接点を通じて豊富な定性情報を蓄積しています。この信用金庫が有するお客様との関係資本(信頼、ネットワーク、情報)を、私たち信金中金が有する国内外のネットワークと有機的に結合させることにより、信用金庫業界だからこそ提供可能な様々な価値創造が実現できると確信しています。

 例えば、信用金庫の取引先は、「しんきんコネクト」というビジネスマッチングサービスを使って全国の信用金庫の取引先とつながることが出来ます。また、能登半島地震をきっかけに、輪島の産品を東京の消費者につなげるという販路拡大の取り組みを展開する東京の信用金庫の例もあります。さらに、信用金庫の年金旅行では、例えば通常は拝殿することのできない神社の本殿において宮司様からご講話を頂戴するなど、旅行先の信用金庫が有するお取引先との関係性を活かし、様々な非日常を体験することができます。

 このように、あたかも「空気や水のように」、単なる金融商品・サービスの提供者という枠を超えて、地域の皆様の生活のあらゆる場面において、共にある存在を目指したいと思っています。

 信用金庫が地域を支える力を高めるため、信金中金は成長の歩みを進めます。中期経営計画「SCBストラテジー2025」で掲げている2030年までに目指す姿「信用金庫とともに“1つの金融グループ”として地域経済社会の成長を牽引する」を実現するためにも、全役職員が一丸となって本事業計画に掲げる施策を着実に進め、持続的な成長を目指して参ります。

信金中央金庫

信金中央金庫

〒103-0028
東京都中央区八重洲1-3-7
https://www.shinkin-central-bank.jp/

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