【AD】栗山英樹が語る 子供の可能性 【AD】栗山英樹が語る 子供の可能性

数多くの若者と真摯に向き合い、その才能を開花させてきた栗山英樹氏。監督としてWBC世界一に輝き、現在は球団運営にも携わる立場から、「次代を担う子供の成長を大人がどう支えるか」を語っていただいた。東京都が推進する「こどもスマイルムーブメント」のアンバサダーに、2023年8月から就任しており、そうした視点も交えながら、示唆に富む言葉の数々をお届けする。

こどもスマイルムーブメント

幅広い主体の連携により、「チルドレンファースト」の社会を創出する東京都の取組。26年10月現在、2700を超える企業、NPO、大学、学校などの主体が「子供の目線を大切にした取組」を推進し、子供を大切にする社会気運の広がりを目指している。「こどもスマイルムーブメント大賞」「中高生職業体験」「育業の推進」「子供向け体験イベント」など様々な取組がある。また、「こどもスマイルムーブメント」のPRに向け、各界で活躍する8名の著名な方にアンバサダーに就任いただいており、栗山英樹氏もその一人。

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北海道日本ハムファイターズの監督を歴代最長期間となる10年間務め、現在は球団のチーフ・ベースボール・オフィサー(CBO)として運営に携わる栗山英樹氏。人材育成と組織づくりの第一人者として広く知られる同氏は、次代を担う子供の成長を支えるために何が必要と考えているのか。私たち大人が子供の未来を開く術について訊いた。

interviwe 01

大人の頑張る姿を見ることで、

子供は前に進める

── 栗山さんはこれまで野球を通じて多くの選手と向き合い、一人ひとりの力を引き出してこられました。若い世代が自分の可能性に気づく瞬間にはどのようなきっかけがあるとお考えですか?

自分の才能に気づくタイミングは人によって異なりますが、多くの場合、自分が好きなものや「楽しい」「おもしろい」ことに出合い、やる気を刺激され、能力を発揮していくケースが主なような気がします。また、経験の量が多いほど気づきの確率は上がります。野球で例えると、バット振りやボール投げなどの技術習得を数多く行うほど、コツをつかむ可能性は高まります。

── 子供たちの力を育むために、大人や企業、社会はどんな機会を用意することが大切でしょうか。

たとえば、「なるべく小さいうちに憧れや目標となる大人に出会った方がよい」と昔から言われます。子供たちにとって、自分の将来像を描くきっかけとなるような、「こんな人になりたい」と思える大人と出会うチャンスは大事ですね。そういうきっかけさえあれば、あとは、大人は子供に特別なものを披露する必要はなく、ひとつのことに全力を尽くすなど頑張り続ける様子を見せるだけでいいと思います。子供たちは、その姿を見ることで前に進むヒントをつかむはずです。

── 大人は、子供に対して「教える」「指導する」のではなく、まずは一生懸命な姿を見せることが大事なのですね。

そうです。大人が先回りして答えを与えすぎないことが大切です。特に専門分野に詳しい人ほど、正解を先に示してしまいがちですが、それでは子供が自分で考える機会を奪い、創造力を狭めるおそれがあります。子供自身が感性を自由に磨けるよう、見守ることを重視したいですね。

── 大人のひたむきな姿を実際に見せ、その後何を感受するかは、子供に任せるのがいいのですね。現代はAIの急速な進化もあり、インターネットで調べ物を済ませる子供が増えていますが、こういう時代だからこそ、体験できる場所に実際に足を運ぶことはより重要でしょうか。

情報収集ではAI活用がますます一般的になっていくと思います。しかし、昔から「答えは現場にしかない」と言われている通り、実際に経験することでしか理解できない物事はあるのです。AIで得た情報に「現場での体験」が加わることによって、答えは初めて得られるのではないでしょうか。

interviwe 02

「人と比べるな」──。

2軍時代、自分を救った
恩師の言葉

── 栗山さんご自身が影響を受けた、指導者の方がいらしたら教えてください。

私は1984年にテスト生としてヤクルトスワローズに入団後、初めは2軍に所属していました。そこで、当時2軍の監督だった内藤博文さんに出会っていなければ、今こうやって野球の世界にはいないと思います。周りは、「100年練習してもあの人みたいになれないな」と思うような選手ばかりで、落ち込む日々を送っていたところ、内藤さんは「人と比べるな」とおっしゃったのです。「お前自身がほんの少しでも上手くなったらいいんだよ」「1回でもいいから1軍に行ってみようや。いいところだぞ」と。そう言われたときのことは今でも鮮明に思い出せます。

── 前に進めるよう、きっかけをくださったのですね。

内藤さんの「人と比べるな」という一言は、当時の自分を何よりも救ってくれました。失敗することで野球は上手くなるのだからたくさん失敗しなさい、と。そういうメッセージでもあったので、この言葉によって失敗する怖さは消えました。大人になった今も自分を落ち着かせてくれる言葉です。

interviwe 03

子供たちへの素晴らしい取組は、

会社全体で共有を

── 栗山さんは監督として、若い選手が安心して力を発揮できる環境づくりに取り組み、個人の成長をチーム全体の力につなげてこられました。チームが若い選手の成長を支えるように、「企業が子供や若い世代の成長をサポートする」という取組を企業文化や組織の力につなげていくには、何が大切だとお考えですか?

まずは、「子供たちを大切にしたい」という理念と取組内容を、社内にきちんと伝える必要があると思います。会社がどんなに優れた活動をしていても、そのことを知らない社員の方々がいるかもしれませんから。自分の会社が子供たちの成長を支えていると知れば、社員の皆さんは「自分はいい会社に入っているな」と誇りを持ち、もっと頑張ろう!と、より一層仕事に励むのではないでしょうか。

── 「こどもスマイルムーブメント大賞」では、子供の笑顔を育む先進的な取組を行う企業や団体を表彰しています。こうした企業・団体の活動の意義や、取り組む皆さんへのメッセージをお聞かせください。

子供や若い世代をサポートする活動に尽力なさっている企業・団体の皆さんの活動は、本当に意義深いものだと思います。子供たちにとっては、自分のことを想ってくれる大人がいるという事実が、安心感や自信につながります。そして支える側の企業や社員の皆さんにとっても、子供たちの笑顔や成長に触れることは、仕事をする上での大きなやりがいや誇りにつながるのではないでしょうか。子供たちと支える大人、双方にとって幸せな関係を築いていける活動だと思います。

interviwe 04

中高生職業体験が育む、

未来の人材と企業への共感

── 栗山さんは現在、球団の運営にも携わっていらっしゃいます。球団という存在が夢や憧れを届ける立場であるように、企業が子供たちに仕事の魅力や働く人の姿を伝える際、どのような意識が大切だと思われますか?

子供は見聞きしたものを全部そのまま自分に取り入れます。吸収したものはすべて自分の教科書にして、そこから自分なりに何かを引き出し、組み合わせていく。そういう自由な発想をしますから、企業や団体の皆さんは、純粋に「子供たちにこんな経験をしてほしい」と思うものを提供なさるだけで充分価値があると思います。

── こどもスマイルムーブメントのプログラムである「中高生職業体験」では、中高生が都内の企業を訪問し、実際の仕事や働く人に触れる機会を設けています。こうした体験の場には、どのような意義があるでしょうか。

感性豊かな時期に、実際に働いて頑張っている人の姿を見ることは、「かっこいい」と思える体験でしょう。人のどういう面が一番かっこいいかというと、何かに一生懸命取り組む姿です。たとえば野球の場合、ファウルボールを回収し、選手や審判に新しいボールを渡すボールパーソンは、ベンチでスタンバイする選手たちの「どうしても勝ちたい」という緊張感を間近で見ることができます。その様子を感じられる体験は子供たちにとって大きな力をもたらすと思います。何かを指示されたり教わるよりも、大人の真剣な姿を見るほうが、子供たちの意欲は高まるのではないでしょうか。

interviwe 05

子供との交流が、

企業と社会に好循環を生む

── 東京都では「中高生職業体験」だけでなく「子供向け体験イベント」などの様々な取組を進めています。それらに参加するお子さんたちの積極性や向上心に触れ、大人も刺激を受けるという企業や団体の方々が多くいらっしゃるようです。

こどもスマイルムーブメントのプロジェクトでは、大人が懸命に頑張る姿を見て、まずは子供たちが心を動かされるはずです。そして、そのことで子供たちがやる気を出して前向きな行動を始めると、その様子を見て大人は「私ももっと頑張ろう」と思う。こうして双方に前向きな変化が生まれるのだと思います。

── 企業や団体と子供たちが交流すると相乗効果が生まれ、そのことにより社会全体の気運も向上しそうです。

その通りだと思います。「中高生職業体験」や「子供向け体験イベント」では、お子さんたちに「自分には向いていないかも」という体験を敢えて選んでみてほしいです。もしかしたらその分野を好きになるかもしれないですし、自分の意外な才能に気づいて将来に役立てられる場合もありますから。僕の個人的な感覚ですが、効率の良さを重視して前に進む人は、どこかでつまずいたときの立ち直り方に非常に困難を感じているように思います。一方で、遠回りをして試行錯誤を重ねた経験をしている人は精神的に強く、対応力や柔軟性を身に着けていると感じます。そういった経験は人生をより豊かなものにしてくれるのではないでしょうか。子供たちには、一見「自分には関係ない」「無駄かな」と思うことにもぜひ挑戦して様々な世界を知ってほしいです。

── 最後に、子供の笑顔や未来のための取組を推進したいと考えている企業や団体の方々へ、メッセージをお願いします。

子供は、何にでもなれる宝物です。そうした子供たちに対して大人ができるのは環境を作ることだと思います。東京都の事例も参考にしながら、それぞれが自分たちにできることを持ち寄り、子供が笑顔で過ごせる素敵な社会を作っていきたいものですね。

お問い合わせ

東京都
こどもスマイルムーブメント事務局


TEL:03-5213-0815(電話受付:平日10時00分~17時00分)
https://kodomo-smile.metro.tokyo.lg.jp/

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