日経トレンディネットSpecial
次世代スタンダード電気自動車の「走り」と「技術」~新型「日産リーフ」を蟹瀬誠一氏が体感~
蟹瀬誠一 EV最前線 REPORT VOL01

Vol.1にて新型「日産リーフ」の自動駐車機能「プロパイロット パーキング」を体験した蟹瀬誠一氏。今回は最も気になるという「走り」について公道を実際に走行して徹底チェックした。搭載されている先進技術の秘密を探るべく、開発責任者の磯部博樹氏に話を聞いた。

米AP、仏AFP通信社記者、TIME誌東京特派員を経て、1991年から報道キャスターに。2008年から明治大学国際日本学部教授、NPO法人グローバル・スポーツ・アライアンス(GSA)理事。日本ゴルフ改革会議副議長、東京クラシッククラブ専務理事を務める
日産自動車株式会社 チーフビークルエンジニア 磯部博樹氏
爽快な加速性能とワンペダルの軽快な走り

蟹瀬率直な感想を申しますが、予想以上の仕上がりに驚きました。まず加速性能。ハイグレードなスポーツカーを凌駕(りょうが)するような出足のよさが爽快でした。

磯部モーター自体は先代「日産リーフ」のものと同じですが、インバーターを新開発することで最大トルクを254N・mから320N・mへ、最高出力を80kWから110kWへ上げています。ご存じのようにモーターはアクセルを踏んだ瞬間に最大トルクが出せるのが特長。新型「日産リーフ」では制御能力がアップしたことでEV特有の加速性能に磨きがかかりました。

蟹瀬高速道路では即座にトップスピードまで加速しました。しかも静粛性が非常に高く、無音で加速するところにガソリン車と一 線を画す先進性を感じます。

磯部静粛性は欧州車のプレミアムクラスに匹敵します。エンジン音がないとそれまで意識していなかったロードノイズや風切り音の存在感が出るので、そのようなノイズの一つひとつを車体構造で潰しています。

蟹瀬EVならではの意外な悩みもあるわけですね(笑)。走りはとてもキビキビしていて、非常にレスポンスがいいと感じましたが、そこにもEVならではの秘密があるのでしょうか。

磯部はい。モーター駆動による“電動化”のたまものです。新型「日産リーフ」では1/1万秒単位、時速70㎞走行の場合なら、2mmピッチでトルクを制御するという緻密さです。もう一つ、理想的な重心位置を実現できていることもポイント。重さのあるバッテリーを重心点近く、座席下の低いところに配置することで、ステアリング操作に反応して曲がりやすく、安定性も確保できます。

蟹瀬重いエンジンを前か後ろに配置するガソリン車には真似できない点ですね。確かにコーナリングもスムーズで、路面に吸い付くような安定感がありました。

磯部新型「日産リーフ」ではそんなクルマの“知能化”にも注力しました。EVの電動化によって、これまで不可能だった高度な知能化も実現でき、ドライブの楽しさをもたらします。

低重心レイアウト

重量物である駆動用リチウムイオンバッテリーを車体の重心点近くに配置し、理想的な前後の重量バランスと低重心を実現。ステアリング操作にリニアに反応する爽快感を味わえる。

一度知ってしまうともう戻れない革新的機能
Photo

蟹瀬車間距離と車線をキープしてくれる「プロパイロット(高速道路 同一車線自動運転技術)」も知能化を象徴する機能。ハンドルを軽く押さえているだけで、アクセルとブレーキには触れなくても、一定速度できれいに曲がってくれます。「プロパイロット パーキング」しかり、自動運転的な機能には必要性に懐疑的な部分もありましたが、とても便利ですね。さらにアクセルペダルだけで制御できる「e-Pedal」。アクセルを緩めると減速し、離すと完全に止まる操作に初めこそ戸惑ったものの、数分で慣れました。踏み替えがないから街なかのストップ&ゴーが断然ラクです。これを知ってしまうと、もう戻れない(笑)。

磯部かつてインターネットが従量制だった時代は接続のオンオフを切り替えて使っていましたが、常時接続に慣れた今はもはや戻れないのと同じです。実際に乗っていただければ、タイヤが50㎝回っただけで、その明らかな違いを体感し、納得していただけると考えています

リーフ
SPECIFICATION

リーフ 315万360円(税込み)~399万600円(税込み)
ボディーカラー:ブリリアントホワイトパール/オーロラフレアブルーパール〈特別塗装色〉
Gグレード:全長4480mm/全幅1790mm/全高1540mm
車両重量:1795kg/乗車定員:5名/JC08モード 一充電走行距離
(国土交通省審査値)400km

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次世代スタンダードが今ココに!~新型「日産リーフ」がもたらす新EV社会~ - nikkei TRENDYnet Special
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協力/日産自動車株式会社
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