球体が創るデザインの新潮流 球体の創風機Q × 球体の家

“必然の球体”が生み出す、吸引量約7倍※1 のターボ気流

家電としては、奇抜な球体デザインである創風機「Q」。一見してデザイン家電なのだが、設計段階からデザインのことは考えていなかったという。

「考えたのは、季節ごとに片付ける面倒がないよう、扇風機とサーキュレーターを合体させることでした。一年中部屋に置いても邪魔にならず、子どもが触っても危なくない創風機。そこで、当社所有の技術である、羽根が内包された“ターボファン”を利用することにしたのです」。そう語るのは、設計を担当した、パナソニック エコシステムズ株式会社 送風技術開発課の小田一平氏だ。

ターボファンは全周に均一に風が出るため、一方向に送風するためには円筒形状が必須となる。図のように、背面の吸気口から吸い込んだ空気を、ターボファンによって高圧化し、円形状の細いスリットから噴出気流として送風する。その噴出気流が、吹出口周辺の空気を誘引することによって、ファン吸引量の約7倍もの風量を創り出す。誘引吸気のためには吸気口が必要であり、それが6つの穴を持つ球というデザインを求めたのだ。

「球体にしたもう一つの理由は、静音性です。もし形状が四角だったら、ターボファンの出す風が四隅にぶつかって跳ね返り、音が大きくなる。ファンに対して同心円状に風路をつくれば、風はスムーズに流れ静音性が保たれます。そもそも球体は、安心感を与える形状であり、コンパクトな家電にするためにも最適の形状でした」(小田氏)

設計当時に描かれた最初のスケッチと、現在の形状とほぼ変わらない。つまり創風機「Q」はデザイン先行ではなく、技術先行の“必然的な球体”デザインだったのだ。

とはいえ、家電としては奇抜なデザインであり、開発当初は社内からも「パナソニックらしくない」という反対意見もあったという。だが、球体は効率の良いカタチや機能を追求した結果であり、“とがったもの”に挑戦する同社のメッセージとしても有効であると結論された。結果的に2015年の発売以来、家電の固定概念を覆す創風機「Q」の球体デザインはユーザーに高く評価され、ヒット商品となった。

パナソニック エコシステムズ株式会社
熱・流体開発部 送風技術開発課 係長
小田 一平 氏

吸気口から吸引されたファン風量は、誘引風量によって約7倍のターボ気流となる。摩擦音を発生させず滑らかな空気の流れをつくり出すためには、球体デザインが最適だった

一般的なサーキュレーターと違い、円形状の細いスリットから送風されるターボ気流はパワフルだ。最適な効率を実現するため、穴のサイズやカタチには細かな工夫が施されている

「1/fゆらぎ」で、自然に近い高品質の風を創り出す

創風機「Q」には、デザイン以外にも大きな特長がある。それは“風の品質”だ。具体的には、同社が考える理想的な風を実現するために「1/fゆらぎ」を採用している。

「たとえば扇風機は羽根で風を切って送風しているため、人体でも感知できる速い脈動があります。そうした風は自然界にはないため、浴び続けていると疲れてしまいます。一方、創風機『Q』はターボ気流のため、脈動のないスムーズな風であり、そこに『1/fゆらぎ』を加えることで、より自然に近い風を生み出せるのです」(小田氏)

できる限り自然に近い風を再現するため、開発スタッフは長野県の蓼科高原に出かけて現地の風を細かく計測。人間が心地よいと感じる自然なゆらぎをサンプリングして再現した。創風機「Q」の「1/fゆらぎ」は、リズムが一定ではなく予測ができない。それが本来の自然の風であり、脳が人工の風と認知しないため身体はリラックスする。実際にアンケートをとった結果、創風機「Q」の風はストレスが最小限※2だったという。

また、2015年の発売当初の創風機「Q」から、ユーザーの使い心地を考え、2つの機能が追加された。一つは、“首振り機能”だ。それまでは、サーキュレーターとしての認知を高めたいという意図で、あえて付けていなかったが、ユーザーからの要望に応え、2016年に360度回転※3する“首振り機能”を追加した。

もう一つは、2017年4月から追加されるLED※4。涼しい印象を与え、暑い時期に最適な青、寒い時期には、見ているとほっとした気持ちになれるカラーのオレンジの2色に切り替えが可能。扇風機とサーキュレーターの機能に合わせて、LEDを変えることで、心理的な効果がある。

「今家電は、機能が飽和していると感じています。機能さえ向上させれば評価をもらえた時代は終わり、ユーザーの方々は機能以外の付加価値を求めています。それは『BESS DOME』と同様に、たとえば実用性や快適性、デザインが与える安心感や創造性などの感性価値です。その意味で球体デザインは、新しい時代への突破口になったと考えています」(小田氏)

暮らしの中に存在する機能を持った球体は、その中に住まうのであれ、それを使うのであれ、非日常性を感じさせ、創造性を刺激する。創風機「Q」と「BESS DOME」に共通するのは、人間の五感に訴えてくること。信頼できる機能を備えた、感性の道具なのだ。

本体と首振りスタンドを組み合わせると、360度の回転が可能になる。首振りの角度は5段階で調節可能だ。回り続けることで、均等に風が届く

季節や用途によって光を変えることで空間デザインを演出する。青のLEDは涼しい印象を、オレンジのLED は温かな印象を与える。またフットライトとしても便利だ

※1. 最大風量運転時、吹出口から出る風量(誘引なし)1.2m3/minと本体前方0.75mでの風量(誘引あり)8.6m3/minとの比較 ※2. 同社扇風機(5枚羽根)ACモーターとの比較 ※3.設定タイミングにより、回転方向(右回転または左回転)は異なります ※4. LEDの明るさや色味などの見え方は、ご使用の環境や本体色により異なります。

球体デザインの創り出す風が、空間全体をやさしく包み込む

創風機「Q」は、サーキュレーターとして直線的でパワフルな風を生み出し、扇風機として滑らかで心地よい風を送り出す。首振りスタンドを組み合わせれば360度の回転が可能で、2色のLEDが間接照明として空間に涼しさや温かみをやさしく演出する。各家庭のインテリアに調和するよう、カラーバリエーションは好みに合わせて3カラーを用意。操作はシンプルで、転がりを抑えた重量配分になっており、安全性も高い。

創風機 キュー
シャンパンゴールド Champagne Gold
クリスタルレッド Crystal Red
パールホワイト Pearl White
2017年4月発売予定
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創風機 キュー