世界最高峰を目指す「ザ・プレミアム・モルツ」は醸造家の情熱から生まれる

日本のビール市場に、“プレミアム”という新たな価値を創出した先駆者が、サントリー「ザ・プレミアム・モルツ」。登場から現在まで、プレミアムビール市場を牽引する存在だが、現状に満足せず、常に世界最高峰のビールを目指し、素材選びの段階から一切の妥協を排しているという。そこで、ファインアロマホップの生産地チェコを訪れる醸造家に同行し、情熱の源流を探ってみた。

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世界最高峰へ挑み続ける
醸造家の情熱

 今年の3月、誕生以来2度目となるリニューアルを行った「ザ・プレミアム・モルツ」(以下、プレモル)。日本のプレミアムビールの先駆けとして市場に確固たる地位を築いているが、その背景にあるのは、醸造家たちの飽くなき探求心である。

 日々、研究と鍛錬を続けながら、目指すのは常に「世界最高峰のビール」。そのために、徹底してこだわるのが原材料だ。麦芽、ホップ、そして水。数値分析だけに頼らず、己の目で見極めるため、醸造家は年に何度も現地へ足を運ぶ。

 東欧のチェコが発祥といわれるピルスナービール。味と香りの決め手となるのがホップである。中でも最高品質とされるのがファインアロマホップで、プレモルにも使われている。首都プラハから北西に約40分。高さ7~8メートルの緑のトンネルが並ぶホップ畑を歩きながら、醸造家は色や状態を確認する。時には手にとって香りをかぐ。プレモルの特長である華やかな香りと穏やかな苦味をもたらすのは、ルプリンと呼ばれる黄色い粒子だ。

 ホップは、栽培開始から2~3年は収穫できない。さらに、ファインアロマホップは栽培が難しいため、普通のホップに比べて1株あたりの収穫量も大きく減る。最近は少量で苦味を出せる品種を選ぶビール会社も増え、チェコの生産者は窮地に立たされているという。

 サントリーは2009年から、チェコのホップ農家への支援を行っている。プレモルの華やかな香りと穏やかな苦味は、チェコ産のファインアロマホップ抜きに実現しないからだ。たとえ効率が悪くても、受け継がれてきた伝統、生産者としての矜持を持ち、ホップづくりに向き合ってもらう。そして、志を一つにして世界最高峰のビールをつくる。サントリーとチェコのホップ生産者の「協働」なくして、プレモルを語ることはできないのだ。

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醸造家が追い求めるこだわりのホップ

華やかな香りと穏やかな苦味を実現するために、試行錯誤を繰り返すサントリーの醸造家がたどり着いたのはチェコ。チェコ産のファインアロマホップこそが、世界最高峰を実現するための理想のホップだった。

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    ホップの官能チェックをする秀島氏。

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    「例年にない出来栄えだよ」とミハル氏。

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    加工工場でホップを乾燥している様子。

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    黄色い粒子が苦味のもととなるルプリン。

農家と醸造家が
協働して追求する
最高品質のチェコ産
ファインアロマホップ

ホップはビールの魂――サントリーの醸造家、秀島誠吾氏はそう語った。それほど重要な原材料だけに、年に2、3回チェコを訪れ、生育状況や収穫されたホップの状態を確認している。「化学分析も行いますが、自分の五感を使った官能チェックは欠かせない。ホップに魂を込めてくれる生産者との関係も大切にしています」。ホップ農家ミハル・ホルニャーク氏は、ホップを手に「子どもより手間をかけている」と笑う。「サントリーの要求レベルは高いけれど、ビールにかける情熱が伝わってくる。非常に良い関係を築けています」。