通話とメール送受信だけでなく、情報検索と写真加工、そしてSNSでの共有など、人と人、情報をつなぐパーソナル・メディアともなっているスマートフォン。どんな端末を持つか、どう使いこなすかという部分で、ある種のセンスさえ問われるといってもいいだろう。特に「コスト面は魅力だが性能に我慢が必要」とされてきたSIMフリースマートフォンでこそ、持つ人の情報感度とセンスが問われる。その視点で注目したいのが、ファーウェイの「HUAWEI Mate S」。12月から発売が開始されたばかりのフラッグシップモデルである。
フルメタル筐体のボディは、美しい曲線を描く背面、デュアルダイヤモンドカットの側面、そして2.65㎜の最薄部が特徴的。ディスプレイは5.5インチだが、狭額縁仕上げにより見た目はスマートで、手にしっくりなじむ形状もあって、持てあます大きさは感じられない。
また、内蔵された3つのマイクによって、特定の方向のみの音を録音・再生できるボイスレコーダー機能や、スクリーンに映し出された資料など、撮影対象を斜めから撮影しても、歪みや曲がりなどをまっすぐに補正してくれる「自動矩形補正」といった、ビジネスでもプライベートでも役立つ機能が搭載されるなど、新たなユーザビリティを提案している。
「HUAWEI Mate S」はフラッグシップモデルの位置づけであり、意気込みはデザインからも見て取れる。フルメタルシェルで覆われたボディは最薄部2.65㎜で、ゆるやかな流線型のフォルムで手にしっくりとなじむ。5.5インチフルHD AMOLEDディスプレイと、耐衝撃性や耐摩耗性に優れた2.5Dラウンドエッジの「Gorillaガラス4」を採用。美しさと強さが共存している。
側面のスタイリッシュなダイヤモンドカットや隙間や段差がほとんどないSIMカードスロット部など、細部まで丁寧につくり込まれている。質感の高さは手に取ればすぐにわかるはずだ。
会議や発表会など、ビジネスではなにかと利用機会の多いボイスレコーダー機能だが、「HUAWEI Mate S」は3つのマイクを搭載し、発言者に指向した録音が可能な「会議モード」、対面者に指向する「インタビューモード」、全周波数録音する「ノーマルモード」を状況に合わせて使い分けられる。また、スクリーンに映しだされた資料などをカメラで撮影する場合、座った場所によっては正対して撮影できないこともあるが、そんな時に頼れるのが「文書撮影」だ。スクリーンや液晶ディスプレイに映した画面のみを自動的に認識し、傾きなどを補正して自動的に撮影するため、プレゼンや発表会の資料撮影には役立ちそうだ。
プロジェクターや液晶ディスプレイの表示画面を自動で認識し、斜めから撮影した場合でも自動で形を補正して保存してくれる「文書撮影」機能を搭載。実際に処理されたものが右の画像だが、画面正面から撮影できなくても、しっかりと補正された画像が保存されていた。
2700mAhという大容量バッテリーを内蔵しており、約10分間で2時間程度の通話が可能なレベルまで充電できる「急速充電」機能にも対応している。5V/2A対応なので、バッテリー切れのピンチとなっても、2.1A出力対応のモバイルバッテリーがあれば、急速充電でその場を乗り切ることも可能だ。
操作性にも大きな特徴があり、従来モデルから大きく進化した指紋認証センサーを備え、センサー部分のタッチだけでさまざまなコントロールが可能になっている。指関節を使ったノックタッチ機能でも、ディスプレイに文字を書くと連動機能が起動するなど、新しい操作性を提案している。さすがフラッグシップといった意欲作だ。
カメラ機能はファーウェイの端末らしく最新鋭のもので、SIMフリースマートフォンの常識を覆すものだ。デザイン、スペック、ユーザビリティ。あらゆる面でフラッグシップにふさわしい「HUAWEI Mate S」は、オーナーシップの視点から語りたくなる、稀有な存在である。
フラッグシップとは市場のフロントランナーでもある。ファーウェイはこれまで、高精度の指紋認識センサー、指の関節でのノック操作が可能なノックタッチ機能など、さまざまな提案を行ってきた。最新モデルの本端末には、指紋センサーに「Fingerprint Sense 2.0」、指関節による操作も「Knuckle Sense 2.0」に進化させたものを搭載している。
「Knuckle Sense 2.0」の搭載で、ハート形などさまざまな形状のキャプチャが可能に。また、2本指の関節でダブルノックすることで、動画もキャプチャすることができる。
「M」は音楽プレーヤー、「C」はカメラなど、指関節でディスプレイに文字を書くだけでアプリを起動できるのも面白い。文字に組み合わせるアプリは自由にカスタマイズ可能。
ファーウェイの端末は高品質カメラを搭載することで知られるが、「HUAWEI Mate S」も期待を裏切らない。メインカメラにはRGBWの1300万画素イメージセンサーと光学手ブレ補正を搭載し、暗所での撮影にも対応する。シャッタースピードやホワイトバランスなどを細かく調整できる「プロフェッショナルカメラモード」も搭載し、プロカメラマンのような高度な写真術を駆使できる。
インカメラは色鮮やかな800万画素で、ソフトライトLEDが特徴。試しにセルフィーを行ってみると、顔の表情はもちろん背景のビルもきれいに撮影されていた。
RGBWイメージセンサーと光学手ブレ補正の効果をよく感じられるのは夜景の撮影。光の少ない部分も奥行きが感じられる仕上がりで、このクオリティは驚きである。
日本のSIMフリー市場をリードしてきたファーウェイは、楽天市場に公式オンラインストア「Vモール」をオープン。ブランド浸透とさらなる市場の拡大を図る。「HUAWEI Mate S」をはじめ、ウェアラブルからSIMフリー端末まで幅広いラインアップをぜひチェックしてみてほしい。
協力/ファーウェイ・ジャパン株式会社
2019年1月23日公開
2018年、AIフル対応のスマートフォンやエンタメ機能をとことんまで追求したモバイルノートなど、時代の先端を走る製品を数多く投入し、話題を集めたファーウェイ…