空気予報 空気の未来を考えよう
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ニッポン美肌県グランプリ
「ニッポン美肌県グランプリ」が示す美肌の条件

2016.10.11

(文/山田真弓)

「ニッポン美肌県グランプリ」をご存じだろうか。これはポーラが2011年から「いい皮フの日(11月12日)」に合わせて発表しているランキングで、全国47都道府県を対象に1年間集めた女性の肌データを分析し県別に集計。「肌がうるおっている」「ニキビができにくい」など全6部門の合計値から偏差値を算出し、総合順位を決定するというもの。初年度から反響が強く、特に女性を中心に、自分が住む(あるいは出身の)都道府県の順位をSNSなどで話題にする人も多い。はたしてこのランキングはどのように算出されているのだろうか。ポーラ APEX ブランドマネジメントチーム 菅千帆子さんに話を聞いた。

ポーラ APEX ブランドマネジメントチーム APEX ブランドマネージャー 菅千帆子さん

美肌県グランプリV4達成の島根県は“空気の良い”県

「4年連続“島根県”が『美肌県』全国1位を獲得」

そんなニュースを目にしたことがある人もいるかもしれない。これは、1929年創業の化粧品大手のポーラが、2011年にスタートした「ニッポン美肌県グランプリ」の2015年版(2015年11月12日発表)で発表されたものだ。

『ニッポン美肌県グランプリ2015』ランキング一覧
※同数値に関しては、小数点以下2位以降の数字をもとに順位づけ
※ポーラのプレスリリースにもとづき編集部で作成
(C)POLA. ALL RIGHTS RESERVED

島根県観光連盟による「しまね観光ナビ」のサイトには、誇らしげに「V4達成!」の文字が躍る。「ニッポン美肌県グランプリ」は、美容への意識の高い女性達はもちろんのこと、日本全国の自治体関係者達の間でも「自分達の順位は!?」と戦々恐々(!?)とするほど注目を集めるランキングなのだ。

昨年のリリースには「4年連続1位を獲得した島根県は、『肌がうるおっている:5位』『キメが整っている:6位』『シミができにくい:12位』など全6部門においてバランスよく高順位を獲得していることが総合1位に繋がっています」とあり、続けて「美肌によい気象環境が関連していると考えられます」と結ばれている。

つまり、美肌県グランプリで上位にランキングされる都道府県は、気象環境に恵まれている…“良い空気”に恵まれているということになる。

では美肌県グランプリはどのように決まるのだろうか。

美肌ランキングは“肌のビッグデータ”から算出する

ポーラでは最高峰ブランドのB.Aと、個肌対応ブランドのAPEX(アペックス)という2つのブランドに力を入れている。「美肌県グランプリ」のもとになるのはこのうちアペックスが年間約70万件取得するという全国の女性の肌データだ。肌データは「ポーラ ザ ビューティ」を含むポーラのお店など、全国のアペックス取扱店で、ユーザーがスキンチェックを受けることで得るものだ。

ランキングでは肌データを47都道府県別に集計。2015年は2014年9月1日〜2015年8月31日までの1年間に集めた女性の肌データ(73万4448件)を分析し県別に集計。この集計結果をもとに、2015年版では「肌がうるおっている」「ニキビができにくい」「シミができにくい」「くすみがない」「毛穴が目立たない」「キメが整っている」の6部門で女性の肌を分析し、独自の解析により得点化。6部門の合計値から偏差値を算出し、総合結果の順位を決定したという。

その結果、1位に選ばれたのが島根県、続いて2位が山形県、3位が愛媛県、4位が石川県、5位が富山県で、「秋田美人」などと高評価を得ることの多い秋田県は6位だった。

なお2014年の6部門は「角層細胞が整っている」「シワができにくい」「シミができにくい」「ニキビができにくい」「肌がうるおっている」「キメが整っている」で、スタートからの5年間でも分析部門が変わってきている。2015年は「くすみがない」「毛穴が目立たない」部門が追加されており、前者は2014年に肌分析が進化したことで肌内側(真皮)の状態まで推定することが可能になり、その結果「糖化(黄ぐすみの原因の1つ)」の状態を推定することができるようになったことで追加。後者は2015年に発見した「毛穴熱風」により、風も毛穴を開かせる要因であることを発見したことを受けて新設したという。つまり、「美肌の条件」の追求は年々進化しているということでもある。それでも島根県が四連覇したというのには驚くばかりだ。