空気予報 空気の未来を考えよう
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ニッポン美肌県グランプリ
「ニッポン美肌県グランプリ」が示す美肌の条件

2016.10.11

(文/山田真弓)

日本各地の細かな気象環境や生活習慣の違いが肌傾向を生む

なぜポーラは、ランキングを始めたのか。

通常はもちろん、顧客一人ひとりのカウンセリングとそれぞれに適した化粧品を処方するために肌データを利用している。アペックスの肌データ分析には、「スキンチェックという独自の技術で得た肌表面の情報を、0.01ミリレベルで細かく分析。一人ひとりの今の肌を知り、未来の肌を予測する」という目的があり、そのために単にマイクロスコープで肌の表面をチェックするだけではなく、店舗で細胞を採取して専門のセンターに送り、細胞とデジタルデータを様々な倍率で分析することで11項目の分析をしているのだ。

この分析を25年以上前から始め、現在までに累計で1600万件以上の膨大な肌データを蓄積するに至った。このいわばポーラならではの“肌のビッグデータ”を違う形で女性たちの役に立てることはできないか。そう考えたのがランキングを企画したきっかけだという。

菅さんは「ランキングを始めたのは、肌データをいただいている恩返しということもありますし、社会的に貢献したいという思いもあってのことです」と振り返る。

『ニッポン美肌県グランプリ2015』ランキングより
(C)POLA. ALL RIGHTS RESERVED

そして実際に“肌のビッグデータ”からポーラが新たに導き出したのが、一人ひとりの肌はそれぞれ異なるけれど、背景として日本各地の細かな気象環境や生活習慣の違いが、さまざまなエリア的傾向をもたらしているという事実だった。

下位にランキングされ自虐ネタに使う都道府県民も

ただしこれをランキングという形にすることに対しては、「こういうデータをプロモーションの一環に使っているととらえられてしまうということはどうなのか、お客様に順位付けするものになるのではないかという反対意見も社内ではありました」(菅さん)。しかし実際に発表してみると、初年度は驚くほどの反響があった。

「もちろん、上位の都道府県からは喜びの声を頂きましたし、残念ながら下位にランキングされてしまっていても、話題にしていただけました。結果、継続することとなり、今では店舗からも、お客様が楽しみにしてくださっていると聞きます」(菅さん)。

ランキングの上位に入った都道府県民だからといっても、やはり肌は人それぞれ、それでも入っていれば思わずうれしくなるのはうなずける。自慢したくなる気持ちも分かる。

一方で、毎年ブービーの都道府県からはお叱りの声が届いたり、自虐ネタに使う都道府県民まで表れているという。

『ニッポン美肌県グランプリ2014』ランキングより。2015年は2位にランキングされた山形県は2014年は8位だった
(C)POLA. ALL RIGHTS RESERVED

とはいえこれは集まった肌データを分析し、都道府県ごとに一定基準にもとづいて都道府県を比較した上でのランキングであり、その結果を見ることで、生活や肌のお手入れを見直すきっかけにできるというものであって、美肌の価値を訴えるものではない。あくまでも、ユーザーの役に立つようにという視点があるのだ。

そしてそんなランキングの考察に欠かせないのが、肌の外側から影響をおよぼす「気象」条件だ。ではなぜ気象が肌に影響を与えるのか。どのように与えているのか。次回見ていこう。

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