空気予報 空気の未来を考えよう
空気予報 空気の未来を考えよう

ニッポン美肌県グランプリ
美肌を左右する水蒸気密度とは?美肌県ランキング、変動の理由と美肌への空気の条件

2016.10.13

(文/山田真弓)

<<美肌県グランプリ編はこちら

「ニッポン美肌県グランプリ」は、化粧品大手のポーラが2011年から「いい皮フの日(11月12日)」に合わせて発表している“肌のビッグデータ”を分析したランキングだ。全国47都道府県を対象に1年間集めた女性の肌データを分析し県別に集計している。ランキングで4連覇しているのは島根県だが、同県が1位をキープできている最大の要因は、どうやら気象条件にあるようだ。なぜ気象条件が美肌に関係するのか。ポーラ APEX ブランドマネジメントチーム 菅千帆子さんに話を聞いた。

ポーラ APEX ブランドマネジメントチーム APEX ブランドマネージャー 菅千帆子さん

島根県の4連覇に貢献した気象条件

ポーラが発表している「ニッポン美肌県グランプリ」では、同社のアペックスブランドのスキンチェックで集まった年間70万件以上の肌のビッグデータを、47都道府県別に集計。この集計結果をもとに「肌がうるおっている」「ニキビができにくい」「シミができにくい」「くすみがない」「毛穴が目立たない」「キメが整っている」の6部門で分析し、得点化。6部門の合計値から偏差値を算出し、総合結果の順位を決定している。

その結果、島根県が4年連続で全国1位を獲得しているのだが、その理由を同社は、「日照時間は短く全国で7位」であること、「水蒸気密度は高く全国で11位」であること、そして美肌を阻む「肌荒風(はだあらしかぜ)」「毛穴熱風」の影響も受けないことが、年間を通じて美肌を保ちやすい気象環境となっていると分析している。

同社の日照時間・水蒸気密度の分析によれば、美肌を保つ環境としては「日照時間が短く、水蒸気密度が高い」ことが適していると考えられるという。2015年に関しては、日照時間に関しては日本海側が短く、北関東近辺は長い傾向にあり、水蒸気密度に関しては、東北地方が低く、九州地方に南下するに連れて高い傾向があったといい、それがランキングにも影響したという。

高温多湿は肌には好条件! ただし日照時間の長さはマイナスに

最も身近に感じる気象条件の一つ、「日照時間」については、日照時間が長ければそれだけ紫外線に当たる時間が長くなると考えられ、紫外線がシミやソバカスの原因になり、さらに肌内部にも影響を与えハリや弾力を奪う大きな要因にもなることから、マイナス要因だと理解しやすい。

また一般的には水蒸気密度は聞きなれない言葉ながら、「相対的湿度ではなく実際に身の回りにある水分」のことで、実際の大気中の水分量を表す。簡単に言えば「高温多湿」だと水蒸気密度が高くなり、肌にとっては好条件となる。相対湿度で見ても、美肌のためには70〜80%の湿度が必要という。逆に空気中の水分量が少なく乾燥していると、肌表面(角層)の水分が蒸発し、乾燥肌につながりやすくなるだけでなく、肌アレや小ジワといったトラブルを起こしやすくなる。また角層が乱れて外部刺激も受けやすくなるため、肌が敏感な状態になりがちだという。

「肌荒風」「毛穴熱風」は、日本気象協会とポーラが協力して発見した2つの肌にマイナスになる気象条件だ。「肌荒風」は、高い山脈を越えてくる乾燥型と、狭い平野を通り抜ける突風型の2種類の風のことを指し、多いとそれだけ肌のうるおいを奪うことになる。毛穴を開かせる夏特有の“山”と“海”から吹き込む2種類の熱風である「毛穴熱風」は、多いとそれだけ毛穴が開くというもの。

島根県は気象条件のバランスが良いということだ。ただし気象条件だけでなく、食生活や生活習慣、睡眠、疲労度合などが複雑に絡み合っているので、島根県に住めば誰でも美肌になれるというわけではない。

『ニッポン美肌県グランプリ2015』リリースより
(C)POLA. ALL RIGHTS RESERVED