空気予報 空気の未来を考えよう
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ニッポン美肌県グランプリ
美肌を左右する水蒸気密度とは?美肌県ランキング、変動の理由と美肌への空気の条件

2016.10.13

(文/山田真弓)

環境を変えずに美肌を目指すには?

気象条件によって美肌度合いが変わるとなると、環境を変えなければ美肌になれないような気がしてしまうが、実際には環境のコントロールはとても難しい。

そこで役立つのがアペックスのスキンチェックだ。

「APEX ADVICE SHEET(Skin Profile)」のサンプル。
(C)POLA. ALL RIGHTS RESERVED

ポーラのお店では、専用の肌カメラを使って肌の1センチ平方メートルほどの範囲を数カ所撮影し、約5000個の肌情報を取得。さらに肌表面の細胞を採取し静岡県にある専門機関で肌の構造、細胞を分離してキメ、角層細胞のはがれ方、角層細胞の並び方、コラーゲン線維、毛細血管、皮脂、毛穴、うるおい力、角層細胞の面積、敏感症(刺激の受けやすさ)、潜在シミ、糖化という11項目の分析を行う。

さらにミクロの情報を解析すると、肌の表面に現れる状態は、肌の深層と深くかかわっていることが分かる。つまり表面が分かれば、肌の奥に蓄積された情報も分かるようになるというわけだ。これをポーラでは分析結果として顧客に提供し、各々の肌に合った化粧品を提案する。

例えば日照時間が長く紫外線の強いエリアに住んでいるのであれば、外出時に日焼け止めを塗る(顔だけではなく、首やデコルテも忘れずに)、紫外線は窓ガラスも通過するので室内でも日焼け止めをする、ビタミンEは日焼け対策にオススメなので摂取を心がける(カボチャやアボカド、アーモンド、トマトなど)などのアドバイスはもちろんのこと、肌状態の分析により、適した商品が提示されるのだから、今より良い肌状態を目指しやすくなる。

その分析の深さと幅広さ、さらには25年間以上続けてきたことによる年代情報、地域情報をかけ合わせられるのが、アペックスの強みであり、それが「美肌県グランプリ」が信頼される理由でもある。

室内の空気も美肌に影響

ポーラ APEX ブランドマネジメントチーム APEX ブランドマネージャー 菅千帆子さんによれば、単純な地域による気象条件だけでなく、室内の空気に関しても注意が必要だという。

「肌は毛細血管が動脈から熱を運んできて温めていますが、肌が冷えると乾燥し始めてしまうんです」

表皮には角層があるが、角層の一番上の層は垢として出ていく細胞で、その下に生きた細胞があり、その部分が33℃前後の温度を感じると、人間は自分の肌を潤わせようという働きをする仕組みになっている。人間の体の深部が通常の36℃くらいのときに、表皮は30℃から34℃になっているが、例えば頬を触って「冷たいな」と感じたら、表皮は22〜23℃程度にまで下がっているのだという。寒い地方で乾燥肌になりやすいのは、こうした条件もあるからだ。

ただし、高温多湿地帯に住んでいるとしても、空調が効いている20℃くらいの部屋にいると、肌の表面温度は28℃まで下がってしまう。

理想の肌構造とトラブルのある肌構造の比較。肌の表面に乱れがある人は、細胞の構造も乱れているとのこと
(C)POLA. ALL RIGHTS RESERVED

「最近のエアコンは、カビを抑制したり、肌にやさしくうるおいを逃さないタイプのものもありますが、それはすごくいいことなんですね。きれいな空気を保つために家庭内で空調を上手に活用することは、美肌のためにも役立ちます」と菅さんは言う。

美肌グランプリはいつでも覆せる

また天然の被膜が洗い流されるお風呂上りは、全身の保湿を心がけたいところだ。お風呂上りや洗顔後、10分以内に保湿をすれば、乾燥を防ぐことができるという。

「肌は蓄積です。いかにネガティブな要素を蓄積せずに過ごせているかが、後々の美肌につながります。ただし、化粧品だけできれいになれるわけではありません。食生活や睡眠サイクルなどを含めたライフスタイル、そして気象条件を含めた環境という、生きている条件そのものをもっともっと使いこなしていくことで、美肌グランプリはいつでも覆すことができるものと思います」(菅さん)

正しい化粧品を使用し、ライフスタイルを見直し、そして気象条件、つまりは“空気”を整えることで美肌は目指せる。

ポーラの「ニッポン美肌グランプリ」は、空気と肌の関係の深さを感じさせてくれるものだ。2016年の発表では、どの都道府県がグランプリに輝くのか。上位にはどんな都道府県が入るのか。今年の気象状況=空気を読みながら予測してみるのも面白そうだ。