空気予報 空気の未来を考えよう
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赤ちゃんの肌と空気
生後すぐから保湿の準備!

2016.11.18

(文/山田真弓)

衣類は木綿が基本! 薄着を心がける

特に肌が弱いと感じられる赤ちゃんの場合、衣類も注意してみるといい。前述の「東京都こども医療ガイド」の「衣類の選び方─解説─」には「肌に直接触れる衣類は、原則的には木綿素材のものを選びましょう。木綿は、アレルギーを起こしにくく吸水性に富み、洗濯もしやすいなど、利点がたくさんあります。生地が木綿でも、縫い糸や刺繍部分には化学繊維が使われているものもあります。肌の弱いお子さんの場合は、この点にも注意したいですね。コート類やおむつカバーなどは、ウールや化繊(かせん)のものでかまいません」とある。縫い目は外側についているか、洗濯タグやサイズタグが肌を刺激しないかなどと合わせてチェックしてみるといいだろう。

また寒くなるとつい大人の感覚で厚着をさせてしまいがちだが、子どもの場合、大人より1枚少ない程度が目安とされる。厚着させすぎて汗をかいて肌トラブルを起こすことがないように気を付けたい。

赤ちゃんの衣服は木綿素材のものを選ぶようにするといい

赤ちゃんも運動不足で血流が悪くなる

山本先生はさらに、赤ちゃんでも運動が大切だと話す。

寒いとどうしても外出を控えがちだが、乳幼児期に太陽の下で思い切り動き回ることは、身体的にも情緒的にも大切だ。最近の子どもは体温が低いことが指摘されているが、やはり規則正しくしっかり運動することで筋肉が付き、健康な体になるのはもちろん、血流が良くなり肌トラブルを防ぐことができるのだという。

「手足が冷たいからと、赤ちゃんにレッグウォーマーや靴下をはかせたり、手袋をはめさせたりしているお父さんやお母さんがいますが、外側で防寒してもたいして手足は温まりません。これは、身体の内側が温まらないからなのです。大人でも何枚靴下をはいても足が冷たいという人がいますが、これも内臓や筋肉の問題が大きいです。赤ちゃんは特に、素足でも寒くなくなるように、中からぽかぽかさせたほうがいい。そのためには血流をよくする必要があります」(山本先生)

身体が冷えてしまうと、血流が不足して皮膚がカサカサになるともいう。「大人でも、冬になると皮膚が乾燥しやすくなりますが、それと同じことが赤ちゃんにも起きます。ですから血流が悪い赤ちゃんは、どんなに保湿をしてもすぐに皮膚がカサカサしてきて、保湿を止めるとひどくザラザラになります。この場合、表面からの保湿だけでなく、皮膚の血流を増やしてあげることが大切です」(山本先生)

つまり保湿も助けにはなるけれど、中から温めることでより乾燥などの肌トラブルから赤ちゃんを守れるのだという。

「下の左の写真を見ていただくと、赤ちゃんの足裏が真っ白ですね。このように、いつも乾燥がひどく、いくら保湿しても乾燥するという訴えの赤ちゃんは、よくお話を聞いてみると普段から手足が冷えている、ということが非常に多いです。少しくらい冷たいのは異常ではありませんが、触って“ヒヤッ”とするくらいだったり、足裏が真っ青(もしくは真っ白)だったりする場合は、とくに外からの保温だけでなく、内側からぽかぽかさせてあげてください」(山本先生)

血流が悪く白くなってしまった足

では具体的にはどうしたらいいか。

「赤ちゃんの場合ハイハイが大切です。ついつい、赤ちゃんの歩く姿を早く見たくて、ハイハイよりも歩かせたくなってしまうのが親心ですが、手足をしっかり使ってするハイハイは腕や足腰を鍛え、将来の丈夫な身体の基礎となります。たくさんハイハイをすればするほど、赤ちゃんの筋肉もついてきます。また、まだハイハイをしていない赤ちゃんでも、オムツ替えの際、足裏や足の指を優しくマッサージなどしてあげると数分で、足の裏がきれいなピンク色になってきます」

抱っこひもやベビーカーで移動することが多い赤ちゃんほど、家庭や外遊びのときに体を動かせるように、大人がサポートして運動し、血流をよくする必要があるだろう。

数分運動しただけで、血流がよくなる

部屋の湿度を保つ

もちろん、室内の乾燥も防ぎたいところだ。

夏は湿度が高くなるが、寒い季節は暖房機器を使うこともあり、どうしても乾燥しやすくなってくる。

湿度を適度に保つために、加湿器を使ってもいいし、睡眠時はぬれタオルを1枚ぬらして干しておいてもいい。カビがはえないように注意しながら、毎日快適な湿度が保たれるよう、心がけていきたい。

また刺激に弱い赤ちゃんのために、こまめに掃除機をかけ、空気清浄機やエアコンなどを利用して屋内を清潔にしておくのも良い。

しっかりとスキンケアをし、適度に運動をして、部屋の空気の湿度、きれいさを保つ。これで赤ちゃんのデリケートな肌を守ることができるだろう。