空気予報 空気の未来を考えよう
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女性の体はなぜ冷える?
筋肉不足と炭水化物でますます冷える

2016.12.16

(文/山田真弓)

炭水化物は熱を生み出さない!

もう一つ、女性のほうが冷えやすくなる要因の一つに食べ物の好みがあるという。

「漢方の世界では赤身の肉、ニンニク、とうがらし、しょうがなどは体を温め、果物を含め甘いもの、白いご飯や麺類、パンなどの炭水化物は冷やしやすいとされています。また野菜でも冬に採れるものは体を温め、夏に採れるものは冷やすと言われます」(久住先生)

ニンニクがたっぷり入った焼肉ランチを日常的に食べるという女性は、主流ではないだろう。コンビニエンスストアで買ったおにぎりとサラダとデザートでおしまい、という人も少なくない。これでは筋肉を作る、熱を生み出すためのたんぱく質が不足してしまう。

「たんぱく質は“食いだめ”ができません。一回に吸収できる量が少ないので、小分けにして食べなければならないのです」(久住先生)

また、筋肉量が少ない人ほど疲れやすくなり、疲れやすくなると胃腸の働きが悪くなる傾向がある。するとますます体を温めるような食べ物──肉などのタンパク質が取りにくくなるという、悪循環に入ってしまう。

「高校生のころは肉が大好きだったけれど、社会人になってからはどんどん、苦手になってきているという方は要注意です。元気な人ほど、体を温める食べ物も積極的に摂取しているはずです。肉を食べると太るというのは大きな勘違い。たんぱく質が少なければ筋肉が落ち、筋肉が落ちれば熱を生み出す能力が減り、疲れやすく運動量も減りますから太りやすく、冷えやすくなります」(久住先生)

(C)zon / PIXTA(ピクスタ)

冷えるとなぜよくない?

ところで、冷えることでのデメリットとはなんだろうか?

一般的には肩がこりやすくなる、関節が痛くなる、血流が悪くなって顔色が悪くなるといったイメージが強いが、ここまでの話を総合すると「冷えるから」というよりは「十分に熱を生み出せていない=筋肉量が足りない」からだと考えられる。

久住先生は「体の機能としては、冷えていても大きな問題があるわけでは実はありません」という。「ただ、外界の温度変化に応じて熱が作れないとなると、風邪をひきやすくなります。人間は睡眠不足や、寒さに遭うと、風邪をひきやすくなるというデータもあります」(久住先生)。

つまり寒さを感じやすい人は風邪をひきやすい人といえるわけだ。

では冷えない体にするためにはどうしたらいいのだろうか? 続いての、運動と食生活で冷え改善編で見ていこう。

>>運動と食生活で冷え改善編