空気予報 空気の未来を考えよう
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眠りの質は空気が決め手
光と温度と湿度の関係

2016.12.28

(文/山田真弓)

寝る直前までテレビを見ていたり、スマートフォンをチェックしていたりして、なかなか寝付けなくなったという話はよく聞くだろう。あるいは夏は熱帯夜に悩まされたり、冬は乾燥に悩まされたり、快適な睡眠環境を整えるのはなかなか難しい。ある意味、現代ならではの睡眠の質の低下に直面している人は多そうだ。

創業から450年もの歴史を持つ東京西川は、快適な睡眠について追求し続けている寝具メーカーの老舗だ。特に同社が持つ日本睡眠科学研究所では睡眠科学やライフサイエンスの視点から寝具の進化をサポート。ほかにもユーザー一人ひとりの悩みに応えられるような幅広い知識を持つ、「スリープマスター」という社内資格制度を設け、資格を付与。同社社員から販売店の店員まで、眠りのプロフェッショナルを育成している。そんなスリープマスターの一人、杉原桃菜さんに眠りの質を高めるために大切なことを聞いた。

東京西川 営業統括本部 教育担当の杉原桃菜さん。スリープマスターおよびアロマテラピーアドバイザーの資格を持つ。「スリープマスターの資格取得に必要な知識は、大きく分けると睡眠に関する知識、寝具に関する知識、そして販売についての知識の3つ。眠りのプロとしての知識を身に付けます」

光で体内時計をリセットする

寝具の販売店を訪れる顧客は、「枕を変えたい」と相談するケースが多いという。その理由を尋ねると、「起きたときに肩が痛くて」「最近、寝つきが良くない」「眠りが浅い」など、眠りについてさまざまな悩みを抱えている。その改善のために“変える”候補として真っ先に手が挙がるのが枕なのだ。

寝具の中で枕は、ベッドやマットレス、布団などの“大物”と比べると価格帯、サイズともに手軽なイメージもあるし、なんとなく、頭を快適にすれば全体が解決しそうに思えるということもあるかもしれない。

ところがスリープマスターがそうした顧客の話をよく聞いてみると、実は原因は枕だけではないこともある。むしろマットレスが身体に合っていなかったり、寝る前の時間の過ごし方に原因があったりするという。

「現代のライフスタイルは夜型になりやすいため、スリープマスターが体内時計を整えるアドバイスをすることもあります」と杉原さん。

その体内時計を整えるために重要なのが、光のコントロールだ。

実に基本的なことではあるが、夜型の生活を送っている人は、夜眠る前は強い光を浴びないようにし、朝起きたら強めの光を浴びて、体内時計をリセットすることが大切だ。