空気予報 空気の未来を考えよう
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眠りの質は空気が決め手
光と温度と湿度の関係

2016.01.06

(文/山田真弓)

寝室は30ルクス以下に抑える

また特に寝室の明かりも重要だ。就寝前1時間くらいをリラックスタイムと考え、寝室の照明を少し暗くし、「照度は30ルクス以下に抑えるのが一つの目安」(杉原さん)だという。30ルクスのイメージは、物影が見えるか見えないかという薄暗さ。眠るときは、目を閉じていてもまぶたから光の刺激は侵入してくるため、暗ければ暗いほうがいいのだが、真っ暗な状態にすることがストレスになる場合もあるので、豆電球を付けて眠るなど、ストレスのない“暗さ”にするといいだろう。

「眠る前に子どもに絵本を読むときにはどうすれば…」という疑問に対しては、「メーンの照明はなるべく消して、間接照明などで手元だけを照らすなど、工夫をするといいですね」と杉原さん。光源が直接目に入らないようにするのがポイントだ。

「ブックライトは使っているけれど、子どもがなかなか寝付かない」という人は、ライトの色味にも注目するといいという。

「照度もさることながら、白っぽい光よりも赤みのある光のほうが、睡眠物質の抑制を軽減し、よりスムーズに入眠へ導いてくれます」(杉原さん)。

室温より重要? 寝床内気象とは

もちろん、温度、湿度を快適に保つことも重要だ。住宅の気密性の高さにもよるので一概にはいえないものの、寝室そのものの室温の目安は夏場で約25℃、冬場は約15℃くらいが理想的だという。

杉原さんによればさらに重要なのが「寝床内気象」という、身体と寝具の間にできる空間の温度や湿度。「部屋の温度で暖を取ることよりも、寝具を工夫して寝床内気象を快適に保つことが、睡眠の質を高めるのに重要です」という。

夏は涼しく、冬は温かく眠ることは睡眠の快適さを決める大切な条件の一つだ。日本市民睡眠科学研究所の実験結果によれば、寝床内気象を年間通じて温度が33±1℃、湿度が50±5%にすると、理想的な睡眠環境が整うのだという。

後編ではこの寝床内気象を快適に保つための寝具の工夫、そして寝室の大敵について解説する。

(画像提供:東京西川)

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