空気予報 空気の未来を考えよう
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美しい髪と空気の関係
白髪にも効く? “与える”頭皮ケア

2017.02.28

(文/山田真弓)

ブラッシングは毛先から、シャンプーは予洗い&ぬるま湯で

では実際にはどんなヘアケア、頭皮ケアを行えばいいのか。もちろん定期的にヘッドスパや頭皮マッサージなど専門店でケアを受けることが理想だが、日常生活を少し変えるだけでも効果が期待できると野々垣氏は話す。

まず湿度に最注目してほしい。湿度は60%を下回ると髪の水分が蒸散しだし、頭皮の水分も失われていく。「エアコンを使用すると、湿度は簡単に30%以下になってしまいます。加湿器などで室内の湿度を60%程度に保つようにしていくといいでしょう」(野々垣氏)。湿度を整えれば風邪の予防にもつながるので、家庭でもオフィスでも気を付けたいところだ。

また「ブラッシングなら、いきなりザッザッと頭頂部から毛先までとかすのではなく、毛先から、あまり摩擦を起こさないように優しくブラシを通していく。また、髪が濡れているときはキューティクルが開いている状態。傷みやすいのでお風呂上りの濡れた状態でブラッシングをせず、乾いた状態ですることも大切です」(野々垣氏)

ブラッシングをむやみやたらにするのが効果的ではないように、シャンプーもやたらとシャンプー剤を付けてゴシゴシ洗うのは禁物。まず予洗いという、シャンプー剤を付ける前の“汚れ落とし”をする。「目に見えないゴミをお湯ですすいでしっかり流すことで、シャンプーの泡立ちもよくなります。シャンプー剤はよく泡立ててから頭皮全体に行きわたらせて、指の腹で頭皮をマッサージするように洗うようにします。シャンプーで2度洗いしないとスッキリしないという方には、この予洗いをしっかりしていただくことで、1度でしっかり洗えるようになる」(野々垣氏)

髪を洗うお湯の温度もポイントで、「熱くしすぎないことが大事です」(野々垣氏)という。寒い季節はつい、41℃、42℃くらいの熱いお湯で髪も体も洗いたくなるものだが、乾燥という観点で見るといいことではないのだ。

風呂上り5分以内に頭皮も保湿を

シャンプー後の頭皮ケアは、顔や全身の肌ケアと同様に「風呂上りもしくは洗顔後、5分以内に保湿」すると良い。顔を保湿するように、頭皮も保湿することで乾燥防止、血流低下の防止につながっていくという。

「頭皮ケアと聞くとまだまだ育毛剤、育毛エッセンスなど男性を中心とした抜け毛、薄毛対策のケア商品を思い浮かべる人も多いと思いますが、今は女性向けに頭皮ケアをうたう育毛エッセンスも多数出てきています。弊社でも“与える頭皮ケア”としての育毛エッセンスが出ています」と野々垣氏。肌の保湿と同じように、頭皮の保湿のために日常的に利用できるくらい、さらりとした使用感のものも多いそうなので、日常のケアに取り入れていくといいという。

「アデノバイタル アドバンスト スカルプエッセンス」はヘアサロン専売の育毛エッセンス(画像提供:資生堂プロフェッショナル)

髪や頭皮の状態をマイナスにしない

子どもが小さい、もしくは朝シャンプーをしていて時間がないなど、忙しいとついついタオルドライだけでドライヤーを使わず自然乾燥させてしまう人も多そうだ。しかし自然乾燥では必要以上に水分が蒸散してしまい、髪の中の水分量がどんどん減ってしまう。さらに、髪がぬれた状態で眠ってしまうと枕が清潔に保ちづらいうえに、キューティクルが開いた状態であるため寝具との摩擦でダメージにもつながりやすくなる。

「確かに乾かすのは面倒ですし、夜は子どもの髪を乾かすだけで手一杯という方も多いと思います。でもそれを、ドライヤーで乾かす習慣をつけるだけで、髪の水分量は整いますし、枕との摩擦で髪が傷む心配もなくなります。ですのでシャンプー後は頭皮を保湿し、髪に洗い流さないタイプのトリートメント剤などを髪に付けて、ドライヤーをする。しっかりコンディションを整えたほうが、翌朝の支度にも時間がかからなくなります」(野々垣氏)

シャンプー後の状態を整えることで、その後のケアがぐっと楽になる。傷んでしまった髪をヘアケア商品で補修していくよりも、「毎日の“お手入れの習慣”を変えていくことで、髪や頭皮の状態をマイナスにしないことが大切です。毎日繰り返す行為を少し変えるだけで、髪は変わりますから」と野々垣氏。

ヘアの湿度を保つ、シャンプーの仕方を変えて見るなど、今日からできるケアで、美しい髪を目指していってはいかだろうか。