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花粉をすばやくパワフルに撃退! 驚異的な空質改善能力を持つ「ナノイーX」誕生までの20年を振り返る性

意外と知らないエアコンの秘密⑤
花粉をすばやくパワフルに撃退! 驚異的な空質改善能力を持つ「ナノイーX」誕生までの20年を振り返る

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2017.03.07

本間 幹

花粉などのアレル物質や生活臭、カビを抑制する効果がある「ナノイー」。昨年「ナノイーX」に進化した、この微粒子イオンは、1997年に研究がスタートして20年目の節目を迎えた。エアコンや空気清浄機に搭載することで、健康な空気に包まれた暮らしを実現をめざすこの技術が、いかに誕生し、どのような進化を経てきたのか? その歩みを紹介しよう。

満を持して登場した新開発の次世代健康イオン「ナノイーX」

パナソニックの独自技術である「ナノイー」は、水に包まれたナノサイズ(10億分の1m)の微粒子イオン。これを室内に放出すると、そこに含まれる「OHラジカル(高反応成分)」が空気中のウイルス(※1 約6畳空間での約8時間後の効果です)やカビ菌(※2 約6畳空間での約8時間後の効果です)、花粉(※3 約6畳空間での約8時間後の効果です)などにくっつき、抑制させる効果がある。さらに同様の性質を持つ一般的な空気イオンに比べると、OHラジカルが水に包まれているため、長寿命(※4)で、部屋の隅々までしっかり届けられる点で優れているという。

この「ナノイー」が、昨年大きな進化を遂げた。それが同社の新型エアコン「Eolia(エオリア)」に採用された「ナノイーX」だ。

その特徴について、パナソニック株式会社の秋定昭輔氏は次のように説明する。

パナソニック株式会社
アプライアンス社
ビューティ・リビング事業部
デバイス商品部
デバイス・アクア事業企画課
主幹 秋定昭輔氏

「『ナノイーX』は、従来に比べて、OHラジカルの発生量が毎秒4,800億個から4兆8,000億個と10倍(※5)になりました。これにより、質改善能力が向上しています。例えば、そろそろシーズンを迎え、良く知られているスギ、ヒノキ、ブタクサ、カモガヤの花粉以外にも、季節や地域ごとに異なる花粉が存在しますが、『ナノイーX』によって、スギ・ヒノキ・カモガヤやブタクサ以外に、ススキ、シラカンバ、ヨモギなどの花粉(※6 約6畳空間での約24時間後の効果です)も抑制できるようになりました。その他にもダニの糞・死骸、空気中の真菌や昆虫由来のアレル物質の抑制や、生活臭を脱臭する時間を短縮することを実現しています」

※「実際の使用空間での実証結果ではありません。使用環境・お部屋の条件により効果は異なります」

では、どのようにしてOHラジカルの量を10倍にしたのか?

その技術について、同社の石上陽平氏は「『ナノイー』は、水に高圧を印加し放電させることで発生しますが、『ナノイーX』では、これまでの『コロナ放電』から『マルチリーダー放電』に放電方式を変更し、より集中的な放電ができるようにしました。これによりOHラジカルが発生する領域を広げ、その量を増やしているのです」と説明する。

パナソニック株式会社
アプライアンス社 技術本部
ホームアプライアンス開発センター
開発第三部 第二課
主任技師 石上陽平氏

しかし、放電方式を変更するといっても、エアコンや空気清浄機に搭載するためには乗り越えなければいけないハードルがあったようだ。

「例えば放電の際には多かれ少なかれ音がしますが、寝室でお休みの際にエアコンから音がしてはいけないので、その音を抑える必要がありました。これを実現させるのは苦労しました」と石上氏は振り返る。

この課題に対し、石上氏は、放電の仕方で音が変化することに着目。様々な放電を試し、音が気にならない設定を導き出したという。

当初、「ナノイーX」は、2015年に製品化する計画で進められていたが、OHラジカルの量を増やすことには成功していたものの、上記の放電の音や発生装置(デバイス)のサイズの問題で製品化が見送られたという。その後、さらなる研究開発を続けた結果、品質や性能すべてにおいて満足できるものを完成させ、昨年ようやく陽の目を見たのである。

「雨降り後の空気はキレイ?」から始まった「ナノイー」技術

以上の様に「ナノイーX」になって大きな進化を遂げた「ナノイー」技術だが、今年でその研究がスタートして20年の節目を迎えた。そこで、これまでどのように進化してきたのか? その歴史を聞いた。

「『ナノイー』の研究は、元々マイナスイオンを発生させる空気清浄機について、他社製品との差別化を図るために始まったものでした。雨が降った後に空気がキレイになったり、部屋の中で濡れタオルを振ると臭いが消えるという現象をヒントに、空気中に水を漂わせて脱臭するというアイデアが生まれたのです」

1997年、当時の松下電工で研究がスタートした経緯について、このように語るのは同社の有村 直氏。さらに有村氏は続ける。

パナソニック株式会社
アプライアンス社 技術本部
ホームアプライアンス開発センター
開発第三部 第二課
課長 有村 直氏

「しかし、空気中に水を漂わせるといっても、霧を吹いたところで、水分はすぐに落ちてしまいます。そこで水を介して放電させ、水分を含んだナノサイズの帯電微粒子イオンを発生させる静電霧化方式に行き着きました」

そして、4年後の2001年に「ナノイー」デバイスの開発に着手し、2002年に試作が完成。翌年の2003年には、初めて「ナノイー」デバイスを搭載した空気清浄機「エアーリフレ nanoe」が発売されるに至る。

※1:【試験機関】(一財)日本食品分析センター 【試験方法】試験室(約6畳)において布に付着させたウイルス感染価を測定 【抑制の方法】「ナノイー」を放出 【対象】付着したウイルス 【試験結果】8時間で99%以上抑制。 第13001265005-01号 試験報告書発行日:2013年2月11日 (試験は1種類のみのウイルスで実施)
※2:【試験機関】(一財)日本食品分析センター 【試験方法】試験室(約6畳)において布に付着カビ菌の発育を確認 【脱臭の方法】「ナノイー」を放出 【対象】付着したカビ菌 【試験結果】8時間で抑制効果を確認(第13044083002-01号) 試験報告書発行日:2013年6月14日
※3:【試験機関】パナソニック(株)プロダクト解析センター 【試験方法】試験室(約6畳)において布に付着させたアレル物質をELISA法で測定 【脱臭の方法】「ナノイー」を放出 【対象】付着したアレル物質(スギ花粉) 【試験結果】8時間で88%以上抑制(BAA33-130402-F01)
※4:一般的な空気イオンの寿命:数10秒~100秒、「ナノイー」の寿命:約600秒(当社調べ)
※5:ESR法による測定。(当社調べ)
※6:<スギ>【試験機関】パナソニック(株)プロダクト解析センター 【試験方法】約6畳の試験室内で、 布に付着させたアレル物質をELISA法で測定  【抑制の方法】「ナノイー」を放出 【対象】花粉(スギ) 【試験結果】8時間で97%以上抑制、24時間で99%以上抑制 (BAA33-151001-F01)。 <スギ・ヒノキ・カモガヤ・ブタクサ・ススキ・シラカンバ・ヨモギ・オリーブ・ビャクシン・モクマオウ・ ハンノキ・オオアワガエリ> 【試験機関】パナソニック(株)プロダクト解析センター 【試験方法】約6畳の試験室内で電気泳動法による検証 【抑制の方法】「ナノイー」を放出 【対象】花粉(スギ・ヒノキ・カモガヤ・ブタクサ・ススキ・シラカンバ・ヨモギ・ オリーブ・ビャクシン・モクマオウ・ハンノキ・オオアワガエリ) 【試験結果】24時間で低減効果を確認 (No.4AA33-151015-F01、4AA33-151028-F01、 No.4AA33-160601-F01、4AA33-160601-F02、No.4AA33-160701-F01)