空気予報 空気の未来を考えよう
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エアコンの連続運転vs間欠運転 暖房費はどちらが大きい? 熱量編

エアコンの連続運転vs間欠運転
暖房費はどちらが大きい? 熱量編

2016.12.22

(文/松尾 和也=建築家)

連続運転は自動車の5速運転

24時間連続運転の場合、エアコンの暖房を切らずにずっとつけっぱなしにしていると、自動車でいうところの5速運転のような状態になる。その状態のまま、朝までずっと1速に落とさずに5速のまま稼働し続けることができる。結果として、室温は家中どこでも常に20℃を上回ることになる。

半面、「間欠運転」では0時頃から6時頃まで、6時間程度は完全にオフになる。そのため、室温はズルズルと下がり続け、6時頃には13℃近くまで室温が低下してしまう。なお、この程度で済むのは高性能住宅だからである。

室温が下がった状態から暖房運転を開始すると、ほぼフルパワーで3時間近く稼働する必要がある。エアコンはフルパワーに近い状態になると、効率が落ちるという特性を持っている。

エアコンの効率(暖房COP)は、上の表から計算できる。
「間欠運転」142.1÷48.8=2.91
「連続運転」182.6÷56.9=3.20

これは、消費電力に対してそれぞれ2.91倍、3.2倍の熱を引っ張ってこられるということを表している。つまり、「連続運転」はエアコンの効率が「間欠運転」よりも約1割良いと言える。

この表を見ると、暖房の消費電力は「間欠運転」が48.8MJ、「連続運転」が56.9MJとなっている。これらは3日間の合計値であるが、約1.16倍の差でしかない。先述した処理熱量の約1.28倍から比べると、さらに差は小さくなる。

では、実際に電気代は16%違うのだろうか。続いての電気料金編で見てみよう。

(日経ホームビルダー2016年2月号より再構成)

>>電気料金編はこちら