空気予報 空気の未来を考えよう
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花粉の季節を乗り切る 空気清浄機の最新事情
最新空気清浄機 後編

2016.03.07

(文・佐保 圭)

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粒子の重い花粉に特化した気流をつくることで、部屋の空気から一気に除去してくれる空気清浄機の「花粉撃退モード」は、花粉で悩んでいる人にとって、強い味方と言える。さらに、空気清浄機には、知らないうちに花粉が部屋に入ったとき、素早く検知して、「花粉撃退モード」を自動的に起動するセンシング技術も搭載されていた。

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2016年8月に発売されたパナソニックの「ナノイーX」搭載加湿空気清浄機には、最新のセンシング技術を駆使した5つのセンサーが搭載されている。臭いや煙を検知して、それらを除去するための「ニオイ・けむり気流」をつくる「ニオイセンサー」。部屋の湿度を1%単位で検知・表示して、加湿機能を調整するための「湿度センサー」、就寝時に部屋の消灯を検知して、空気清浄機の表示ランプの明るさをセーブする「照度センサー」だ。

そして、あとの「高感度ハウスダストセンサー」と「ひとセンサー」の2つのセンシング技術が、花粉対策に大いに役立っているという。

人が床から舞い上げる花粉を先回りして除去

これまでの空気清浄機もハウスダストを感知すると、自動的に専用の気流で吸い込むように制御されていた。この商品では、感度を高めたセンシング技術により、目には見えない約0.3μmの粒子まで感知し、PM2.5の濃度を検知。さらに、ホコリやフケといった通常のハウスダストと30μm以上の花粉を見分けることで、花粉の可能性の高い粒径の大きなハウスダストを検知したときだけ、特別な気流の形と強さを持つ「花粉撃退モード」が起動するように制御されている。

それだけではない。部屋に人が入ってくると、その動きによって、床に落ちていた花粉が舞い上がってしまう。この「舞い上がる花粉」を予測して除去するセンシング技術が「ひとセンサー」だ。

パナソニック エコシステムズ(株) の井浦嘉和氏は、こう説明する。

「ひとセンサーは、単に部屋に人がいるか、いないかを判断しているわけではありません。人の動き、つまり『活動量』を検知して、『床に溜まった花粉やホコリが舞い上がりそうだ』と予測するのです。元来、センサーは本体に設置されているので、そこに花粉が届いて初めて検知しますが、場合によっては手遅れになり、花粉が部屋全体に充満する可能性もあるので、人の動きを先んじてみることで、先回りして『新・花粉撃退モード』を運転しています」

ナノイーやセンサーなど空気清浄機の機能の進化について説明する井浦氏。

空気清浄機の前面上部に「花粉/ハウスダスト」、「PM2.5」、「ニオイ」のサインがある。検知されるとサインの色が青から赤へと、3段階でレベル表示されるので、ユーザーが部屋の空気の質を確かめることができる。

部屋の空気に含まれる「花粉/ハウスダスト」、「PM2.5」、「ニオイ」の量がサインの色と数で「見える化」される。

空気清浄機に吸い込んだ花粉やハウスダスト、PM2.5は、0.3μmの粒子を99.97%以上集塵する「HEPA 集じんフィルター」で取り除かれ、臭い成分は、粒状の活性炭を添着した「スーパーナノテク脱臭フィルター」で除去される。

[空気清浄機の集じん・脱臭能力について]
タバコに含まれる有害物質(一酸化炭素等)は除去できません。常時発生し続けるニオイ成分(建材臭・ペット臭など)はすべて除去できるわけではございません。

「これらのフィルターは、約10年、交換不要(※1)です。さらに長寿命化だけでなく、フィルターは風量や消費電力、騒音値、本体サイズなど本体の特性にも強い関連があります。それらを実現するためにフィルターの圧力損失の低減と除去の高性能化にも拘りを持って開発を行っています。」とパナソニック エコシステムズ(株)の山田哲義氏は誇らしげに言う。

プレフィルター、HEPA集じんフィルター、スーパーナノテク脱臭フィルターで、微細な粒子もキャッチ

最新の空気清浄機は、部屋の空気に舞う花粉を自動で検知したときはもちろん、床から舞い上がる前に先回りまでして花粉を除去してくれるという至れり尽くせりの機能を持っていた。しかし、ここまで来ると、さらに欲張りたくなるのが人情だ。床にたまっていたり、カーテンに付着したりする花粉も、空気清浄機で、なんとかならないものだろうか。

井浦氏は笑顔で答えた。「何かに付着している花粉は、ナノイーで無力化(※2)しています」

※1:ご使用状況によっては寿命が早いことがあります。
※2:約畳6畳空間での約24時間後の効果です。実際の使用空間での実証結果ではありません。使用環境・お部屋の条件により効果は異なります。