最近、スーパーの食品売り場などでよく目にするのが、納豆や豆腐などの大豆製品に付けられた「SSAP認証」マーク。
「SSAP認証」とはどのような制度なのか、その誕生の経緯や消費者にとってのメリットなどを紹介する。
「SSAP認証」マークは、環境への負荷が低く、サステナブルな方法で生産・管理された「アメリカ大豆」が使われていることを示すマーク。「SSAP認証」制度のもと、「生物多様性と生態系の維持」「サステナブルな生産活動」「生産農家の労働環境改善」「生産活動と環境保護の継続的改善」という4つのルール(詳細は下カコミ参照)を守って生産された大豆を原料とする製品に、このマークが付けられる。
環境への負荷が少なく、サステナブルな方法で生産・管理された大豆であることを証明する認証制度で出荷先の要望に応じて輸出時に証明書を発行する。4つのルールに基づきサステナブルに生産された大豆であることを証明する認証マークも発行している。
「SSAP認証」は今なぜ必要とされているのか
「SSAP認証」制度は、1930年代にアメリカで発生した大規模な自然災害による甚大な被害の経験とその反省から、全米での展開に繫がった「保全プログラム」をもとに、2013年、アメリカ大豆輸出協会(USSEC)が策定した。現在では世界に輸出されるアメリカ大豆の約7割がSSAP認証付きで出荷されている※。
日本では2018年、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の「持続可能性に配慮した調達コード」に合致していると認められたことで、企業を中心に広く知られるようになった。
SSAP認証に代表される「サステナビリティ認証」を取得することは、製品やサービスを環境や社会に配慮して生産していることを意味し、企業にとっては、①市場競争力の向上、②ブランド価値の向上、③環境や社会に関連するリスクの軽減(CSR/ESG)、④新たなビジネス機会の創出、⑤機関投資家や株主からの支持を得られる、などのメリットがある。一方で、それに加え「SSAP認証」特有のメリットとしては、①費用が無料でコスト負担が一切ない、②分別生産流通管理された製品においては、さらなるトレーサビリティの確保ができる、③サステナビリティを重視する市場でPRの機会となる、④パートナーシップ強化、なども挙げられる。
半面、消費者は認証付き製品を選ぶことで、①環境への負荷の軽減、②社会的責任の行使、③ブランド価値の向上、④持続可能な市場の促進、などに貢献できる。
「『SSAP認証』マークは、アメリカ大豆が生物多様性の保全やサステナブルな農業の推進にいかに貢献しているかを、消費者やサプライチェーンにわかりやすく伝えることができます。また、SSAP認証マーク付きの製品を購入いただくことで、産地での取り組みの後押しにもつながり、持続可能な未来への良い循環を作ります。これからも、SSAP認証マークを通じ、よりアメリカ大豆を安心・安全に使用していただきたいです」と、USSEC日本副代表の立石雅子氏は話す。
※2023年SSAP認証レポートより
サステナブルな大豆製品が日本の食卓を支える
日本国内でも、豆腐や納豆をはじめとした様々な大豆製品がSSAP認証マークを採用。食卓に取り入れて環境に配慮した食生活を心がけてみてはいかがだろうか。

■掲載商品(以下、メーカー名50音順):伊丹食品「手造りソフトもめん」、小杉食品「おちびさん つゆだく」、セブン&アイ・ホールディングス「セブンプレミアム TOFU BAR 枝豆とひじきの豆腐バー」、高橋食品工業「有機納豆」、二豊フーズ「ピリ辛ネギみそ納豆」、富士甚醤油「夜明けあわせみそ 白1㎏」、ベジプロフーズ「油揚げきざみ(1kg)」、マルキン食品「元気納豆 昆布たれ付」、三基商事「ミキプロティーン95 スープリーム」、三好食品工業「にがりソフト」■業務用大豆の袋(左奥:埼玉糧穀、右奥:KG Agri Products)
