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東芝の最先端メモリ製品を「CP+2016」に出展 高速・大容量、高速無線転送ニーズに応えるSDメモリカード製品がその場で実体験可能

※記事中の情報につきましては、すべて取材時点のものとなります。
写真データの保存・管理に欠かせないSDメモリカード。SDメモリカードにはNAND型フラッシュメモリが採用されているが、東芝はその先駆的存在として、様々な製品を開発、提供してきている。昨年からカメラと写真映像のワールドプレミアムショー CP+(シーピープラス)に出展し、今年は、UHS-Ⅱ対応で高速転送を実現したSDHC/SDXCメモリカード「EXCERIA PRO™(エクセリア プロ)」と簡単設定の近接無線通信機能を持つTransferJet™搭載SDHCメモリカードを中心に展示を行う。トークショーや体験コーナーもあり、今までのSDメモリカードに物足りなさを感じている方は実際に体験してみるとよいだろう。

高速転送のSDHC/SDXCメモリカード「EXCERIA PRO™」を出品

高橋 俊和 氏 株式会社 東芝 セミコンダクター&ストレージ社 メモリ事業部 メモリ営業推進統括部 統括部長 山本 哲也 氏 株式会社 東芝 セミコンダクター&ストレージ社 メモリ事業部 メモリ応用技術第一部 メモリ応用技術第三担当 グループ長

2016年2月25日から28日まで、パシフィコ横浜でCP+(Camera&Photo Imaging Show)2016が開かれる。CP+はカメラ映像機器工業会(CIPA)が主催するカメラ及び関連機器のコンシューマー向け展示会で、日本発の総合的カメラ映像ショーとして、日本企業を中心に世界各国の企業がこぞって参加している。東芝はCP+に昨年から出展を始め、来場者の中心を占めるプロフェッショナルやプロシューマーに対して、CF(コンパクトフラッシュ)やSDメモリカード、ハードディスク、USBメモリなどのパーソナルストレージ製品を幅広く訴求し、認知度の向上を図っている。

今回のCP+の東芝の展示の中心となるのがSDメモリカードである。東芝は1984年にNAND型フラッシュメモリを開発、1991年には世界に先駆けて実用化した。以降、大容量・低コスト化で優れたNAND型フラッシュメモリは用途が拡大、スマートメディア、CF、xDP(xDピクチャーカード)、miniSDメモリカード、SDメモリカード、MicroSDメモリカードに採用されてきた。それによって、劇的に変化したのが写真撮影のワークフローである。「銀塩フィルムからSDメモリカードやストレージメディアに記憶媒体が変わり、撮影した写真がその場でタイムリーに確認できるようになりました。また大容量の写真を安価にデジタル記録することが可能になると共に、暗室でのフィルム現像が不要になるという大きなイノベーションが生まれました」と東芝 セミコンダクター&ストレージ社の高橋俊和氏は語る。

そうした中で、カメラ機器は高画質化、4K動画対応が進んでおり、今まで以上に大容量で高速転送が可能な記憶媒体が求められている。そこで業界指針となるメモリカードの規格を策定するSDアソシエーションでは世の中のニーズに合わせて技術規格を更新、2011年に発表されたSD規格Ver4.0では312MB/sとそれまでのUHS-Iの3倍もの転送速度を実現したUHS-II方式が規格に盛り込まれた。しかし、仕様が公開されて、技術的には可能でも実際にメモリを制御し高速性能を実現するコントローラー設計は容易ではない。東芝はNAND型フラッシュメモリを開発したメーカーとしての技術ノウハウを生かして、最先端の微細化したNAND型フラッシュメモリを効果的に使い、UHS-Ⅱ対応SDHC/SDXCメモリカード「EXCERIA PRO™」を2013年に発売、業界の中でも先駆的にUHS-II規格を牽引してきた。

図1 東芝のSDメモリカード ラインアップ
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対応ミラーレスカメラと一眼レフカメラが次々に登場

EXCERIA™シリーズはミドルエンド以上のSDメモリカードで、幅広いラインナップがあるが、EXCERIA PRO™はそのフラッグシップ製品である(図1)。「UHS-II対応SDカードは新たに設置された6つの端子によってCFカードを超える高速転送を実現し、4K動画の録画再生にも耐えうる性能を持ちます。UHS-II機器と組み合わせて使えば最大性能を発揮できますが、従来のUHS-I機器とも互換性があり最速クラスのUHS-Iカードとして使用することも可能です」と東芝 セミコンダクター&ストレージ社の山本哲也氏は説明する

EXCERIA PRO™は16GB、32MB、64GB、128GBと4タイプがあり、読み出し260MB/s、書き込み240MB/s(128GBモデルは、書き込み150MB/s)とUHS-Ⅰ規格製品の倍以上の速度だ。書き込みスピードが速いため、連写をしても、待ち時間が少なく、シャッターチャンスを逃さない。RAWデータなどのように16MB、32MBと大きなサイズの画像が増えている中で、高速で読み出しできるため、撮影画像の確認やPCへの転送を迅速に行うことができ、ユーザーはストレスを感じずに済む※。
※PCへの転送を迅速に行うにはUHS-IIに対応したPCやリーダーライターが必要。

UHS-II対応カメラもラインナップが充実してきている。2014年1月に富士フイルムよりミラーレスカメラ「X-T1」が発売されたのを皮切りに、2015年にはオリンパス「E-M5 MarkII」、「E-M10 MarkII」、パナソニック「G7」等が発表され、2016年1月のCESではニコンより一眼レフカメラとしては初のUHS-II対応となる「D500」が発表された。またCP+を目前にX-Pro2(富士フイルム)、PEN-F(オリンパス)等の新モデルが各社から投入されている。

東芝UHS-IIカードEXCERIA PRO™はカメラメーカーに対する評価用サンプルの提供も積極的に行っておりカメラとの互換性に関しても十分な検証が行われている。

東芝はNAND型フラッシュメモリのコア技術を持っており、EXCERIA PRO™は発売当初、書き込みや読み出し速度が速いSLC NANDを使って、高速化を実現していた。しかし、現在では、NAND型フラッシュメモリとコントローラー技術の改良でコストと性能のバランスの良いMLC NANDでも同等性能を引き出すことに成功している。

「今後も高レベルのパフォーマンスをよりユーザーが購入しやすい価格帯で提供する為、最先端のメモリ微細化技術を投入していきます」(山本氏)。

近接無線転送技術のTransferJet™搭載。SDHCメモリカードも展示

CP+2016ではもうひとつ注目すべき製品を展示する。それが近接無線転送技術「TransferJet™」を搭載したSDメモリカードである。東芝は2012年に無線LAN搭載SDHCメモリカード「FlashAir™」、2015年に近接無線技術「NFC」搭載SDHCメモリカードを発売、SDメモリカードのインテリジェント化を進めてきた。FlashAir™は無線LANのアンテナを内蔵、スマホやタブレットにデータの転送が可能。撮った写真をその場で共有出来ることが評価され、市場での人気も高い。また、NFC搭載SDHCメモリカードはAndroid端末を中心に普及の進むNFC機能を利用してスマートフォンをかざすだけで撮影写真のサムネイルを見ることができるため、PCやデジタルカメラにカードを挿して、データを確認する手間が省ける。

今回展示するTransferJet™搭載SDHCメモリカードは FlashAir™と比較して3倍以上の転送速度と簡単な接続設定が最大の特徴だ。TransferJet™は面倒なパスワード設定等を廃し、接続設定を簡易化する一方で他者による通信傍受のリスクを避けるため“敢えて3センチしか飛ばない”ユニークな規格だ。まだ対応したスマホ等が少ない為専用の受信アダプタと組み合わせて使うことになるが、近接無線通信の安定性は高い。

「無線LANでは必要な接続時のパスワード設定等が不要で、PCやスマートフォンにかざすだけで送信できます。そのため、バックアップも簡単ですし、撮影したその場で大画面のタブレットに写真を転送して細部を確認したり、工事現場等のように安定した無線転送が必要な業務用途などでの利用に適しています。またアダプタを装着したスマホ同士でも通信が出来ますのでスマホ間で簡便にデータをやり取りすることが出来ます(図2)」(高橋氏)。

図2 TransferJet™搭載SDHCメモリカードの利用シーン
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今回のCP+2016では、東芝は昨年よりもブースを拡大、EXCERIA PRO™TransferJet™搭載SDHCメモリカードを中心に詳細な説明対応ができるように対面式カウンターを導入する。また、実際にEXCERIA PRO™TransferJet™搭載SDHCメモリカードを使っているプロカメラマン5名に使用感を語ってもらうトークショーも開催すると共に、ステージ上には、来場者が高速連写にチャレンジできる撮影体験コーナーも設ける。「実際に試してみて、製品の特長や面白さを実感できるように工夫しますので、多くの方にご来場いただきたいと思います」と高橋氏はCP+2016出展にかける思いを語る。

※TransferJet™については、こちらの記事も参照いただきたい↓
データ共有の新しいスタイルを実現する『TransferJet™』

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