“明日”をつむぐテクノロジー special

東芝の独自技術「ルネキャットⓇ」臭いを隠すのではなく元から絶つ。清浄な空間で世界に日本のもてなしを示す

※記事中の情報につきましては、すべて取材時点のものとなります。
東芝の先端技術が生み出した画期的な光触媒「ルネキャット」。その優れた消臭・除菌効果は、日本が誇る「おもてなし」にも活用され始めている。ホテル椿山荘東京の事例を紹介する。

東芝の「ルネキャット」は、可視光応答型の光触媒だ。紫外線がなければ反応しない従来の光触媒とも、原因物質を包み込むことで臭いを消す一般的な消臭剤とも異なり、室内の照明の光にも反応して、臭いの元を炭酸ガスと水などに分解し、除菌効果も発揮する。壁紙、天井などに一度塗布すれば、水拭きを繰り返す等しない限り、効果が持続する。従来品とは一線を画す、東芝ならではの技術だ。

客室サービスの難敵。たばこの臭いを解決

「おもてなし」を発信するうえで、不快な臭いはあってはならない。快適かつ安心安全な空間を提供します。東郷 弥 氏 ホテル椿山荘東京 客室サービス課長

ルネキャット」の優れた消臭・除菌効果は、日本の「おもてなし」文化の最前線でも注目を集めている。東京都でも指折りの伝統と格調の高さを誇るホテル椿山荘東京の事例がその1つだ。

首都圏の住人や上京の機会の多い人で、同ホテルを知らない人はいないだろう。明治期に造られた政治家・山縣有朋の邸宅庭園「椿山荘」に始まるこのホテルは、四季折々の庭園美や、敷地内に点在する歴史的建造物の数々、洗練されたサービスで、国内外のビジネス客や観光客を魅了している。

「近年はインバウンドの増加に伴い、外国人のお客様が増えています」と説明するのは、客室サービス課長の東郷弥氏だ。しかし、利用客の増加は嬉しいものの、同時にある課題も大きくなったと東郷氏は続ける。それはたばこの臭いだ。短い滞在期間でも、たばこの臭いが壁やカーテンなどに付着してしまうという。

「たばこの臭いは、客室係にとって一番の課題です。なかなか除けない。現在、たばこを吸われるお客様は喫煙フロアにお泊りいただいております。意外に思われるかもしれませんが、喫煙者でも、部屋に残っているたばこの臭いは嫌なようで、ご指摘を受けることもありました」

これまではオゾン脱臭機や消臭剤で消臭に努めていたが、「オゾン脱臭機では、一時的に臭いが消えても壁に浸みついた臭いが戻ってきます。消臭剤は、臭いで臭いをカモフラージュするだけで、根本的な解決にはならない」。日本人が好む、無香・無臭の清潔な空間にはならないと、東郷氏が語る。臭いの残った部屋を稼働させないこともあったという。

ルネキャット」を試したのは、2016年の2月。「臭いを元から分解するという点、また除菌作用がある点も魅力を感じ、最も臭いの気になる部屋に施工したところ、1週間で臭いが消えました。スタッフも感心しています※1」。以降、宿泊客から臭いを指摘されることはないという。

東京都文京区の椿山荘庭園内に、1992年に開業したホテル椿山荘東京。客室総数267部屋に、国内外から年間12万人が宿泊に訪れる。結婚式場としても人気が高く、挙式件数は年2500件にものぼる。東京オリンピックに向け、活況を呈するホテル業界の中でも、「和」のもてなしを提供することから注目度が高い。「ホテル客室においては、余計な香りは不要。『ルネキャット』の、臭いを元から消すという機能は魅力です」(東郷氏)

「お客様が気づく前に…」。無臭・無香の清潔な空間を

「宴会場や会議室にも使ってみたい。宴会場は客室と異なり、他の部屋への振り替えが効きません。それだけに喫煙者がおられるパーティーなどの後は、空気清浄機をフル稼働させて消臭に努めていました。『ルネキャット』があれば、心強いですね」(東郷氏)

お客様が何を求め、何を好むのか深く知り、先回りして提供する。たばこ等の臭いは、最初に払拭すべき邪魔者だ。今後も「ルネキャット」を活用して創出する清浄で快適な空間で、深く、柔軟に、日本の「おもてなしの心」を世界に示し続けるようだ。

塗布するだけ※2で、消臭・除菌効果が長期間※3持続

光触媒とは、光に反応して酸化力が生じ、接触した有機物などを分解除去する機能をもった物質のこと。東芝は電球のフィラメントとして使用されていたタングステンについての、100年以上の研究の蓄積とナノ粒子化技術により、酸化タングステンを原料としたまったく新しい光触媒「ルネキャット」を開発した。

ルネキャット」は、紫外線はもとより低照度環境の室内の光※4でも、光が当たることで表面に強い酸化力が生じ、そこに触れた「臭いの原因物質」を分解。分解された分子は空気中の酸素などと結合し、炭酸ガスと水になる。臭いの原因物質の分解のほかに、除菌効果も発揮する。

さらに、ナノレベルの粒子が布製品や壁紙などの表面に入り込むため、施工面の耐久性が高く、塗布した場所を洗い流したり、こすり落とさない限り、効果を発揮し続ける。

※1 個人の感想です。※2 粒子が露出する面に菌・臭いの原因物質が当たった際、除菌・消臭効果が得られます。空気中の全ての有害物質を除去するわけではありません。効果は、空気の対流状況によります。※3「ルネキャット」が残留している限り、効果は持続。内装壁・壁紙に塗布した場合、約500回の乾拭きで9割以上光触媒が残存、消臭効果を維持(東芝マテリアル実験)。※4 光の照度は250ルクス程度必要。※ルネキャットは、経口毒性、皮膚に触れたときの皮膚一次刺激性、アレルギー性など、光触媒工業会の安全評価基準をすべての項目において満たしています。
※本コンテンツは、日経アーキテクチュア2016年3月24日号、日経ホームビルダー2016年4月号に掲載された記事広告を転載しています。
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