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特集2017年1月31日公開

ついに出た!デタッチャブル2in1のレッツノート

「レッツノートXZ6」のこだわりを戸田覚が開発者に直撃インタビューレッツ

レッツノートシリーズに、この春、新たに加わるデタッチャブル型2in1モバイル「レッツノートXZ6」。前回はパソコン評論の第一人者である戸田覚氏による最速インプレッションをお届けした。その戸田氏が、今回は、大阪のレッツノート開発拠点を訪問。開発者に直接、製品を見ただけではわからない開発意図や設計思想を徹底的に掘り下げて訊いた。果たして「XZ6」はなぜこのような製品として誕生し、そこには開発者のどのような想いが込められているのか?

門間 健志氏

西本 泰昌氏

パナソニック株式会社 ITプロダクツ事業部
モバイル開発部
レッツノート プロジェクトリーダー
西本 泰昌氏

門間 健志氏

パナソニック株式会社 ITプロダクツ事業部
商品企画部
商品企画1課 係長
戸田 覚(とだ・さとる)

戸田 覚(とだ・さとる)

ビジネス書作家。著書は150冊以上に上る。パソコンなどのデジタル製品にも造詣が深く、多数の連載記事も持つ。ユーザー視点の辛口評価が好評。自身もモバイルノートとして「レッツノート」を愛用する。

2in1モデル初の着脱式を選択した理由とは?

戸田 今日はよろしくお願いします。僕も愛用しているレッツノートから、ついにデタッチャブルの2in1モバイルが出たということで、開発者の方に伺いたいことがたくさんあり、大阪にお邪魔しました。

門間 こちらこそ、わざわざ大阪まで、ありがとうございます。

戸田 早速なんですが、今回「XZ6」で、なぜデタッチャブル、すなわち着脱式を選択したのか、ということから教えていただけますか? 2in1モバイルは、外付けの薄型キーボードのものと、液晶を反転させるもの、そして着脱式の3種類に集約されてきたと思うのですが、その中でどうして着脱式にしたのか。タフブックにはありましたが、レッツノートでは初めてですよね?

門間 そうですね。レッツノートにも、もともと、12.5型の「MX」、10.1型の「RZ」と、液晶反転型の2in1モバイルはありました。今回の「XZ6」とほぼ同じ液晶サイズの「MX」は、ドライブなしで重量1.1kg程度。ただ、それだとタブレットスタイルにした際に、片手で持って使うのがツラい、というお客様の声があったんです。

大阪のパナソニック ITプロダクツ事業部で行われたインタビュー。戸田氏も思わず熱が入る。
大阪のパナソニック ITプロダクツ事業部で行われたインタビュー。戸田氏も思わず熱が入る。

戸田 結局、クラムシェル型の普通のノートPCのスタイルでしか使わないと。

門間 ええ。せっかく2in1としての用途提案をしているのにそれでは意味がない。ならば、ノートPCとしてはもちろん、タブレットとしても無理なく使える軽さにしなければ、ということで、今回の「XZ6」では着脱式を選択しました。

戸田 なるほど。「XZ6」のタブレット部は、12型でCore iプロセッサを積んだタブレットで約550gという軽さです。これなら片手でも余裕で扱えますね。

西本 最近、例えば電子カタログをタブレットで見せたり、会議で紙の資料を配るのではなくタブレットとタッチペンを用いてペーパレス化したりと、タブレットを業務改革の一環として活用したいというお客様が増えています。そうしたニーズにお応えするために、ノートPCとしての使い勝手をきちんと備えながらも、タブレットとしてより軽快かつ有効に扱えるものとする、というのが「XZ6」のコンセプト。クラムシェル型のノートPCはもちろん使うけれど、タブレットで業務の幅を広げたい、というお客様がターゲットですね。

「タブレットとしても無理なく使える軽さに」と、デタッチャブルを選択した理由を語る門間氏。
「タブレットとしても無理なく使える軽さに」と、デタッチャブルを選択した理由を語る門間氏。

磁石での着脱を避けたのはセキュリティのためでもある

戸田 着脱式でも、あえて磁石ではなく、リリースレバーで着脱するようにしたのはなぜなんですか?

門間 「XZ6」では、キーボード部の側に、有線LANやVGAといった高速のインターフェイスを備えていますし、電源もやり取りしています。そのため磁石式ではない、しっかりとしたコネクタが必要だったというのがまず大きな理由です。磁石式だと、キーボード部を持った際に磁石が外れ、タブレット部を落として壊してしまう危険がある、という点も考慮しました。

しっかりとしたコネクタで接続することで、キーボード部のインターフェイスとの通信を確実に行える。
しっかりとしたコネクタで接続することで、キーボード部のインターフェイスとの通信を確実に行える。

西本 それと、法人のお客様が使うPCでは、セキュリティのためにケンジントンロックが必須なんです。「XZ6」のタブレット部の厚みでは、ケンジントンロックを装着できない。キーボード側に装着してタブレットも守れるようにするには、キーボード部とタブレット部の接合を磁石式ではなく、リリースレバーで着脱できるようにする必要がありました。キーボード部にあるセキュリティロックにワイヤーを取り付けると、レバーが動かずタブレット部の着脱ができません。

戸田 そういうことでしたか! ケンジントンロックがかけられるのは法人ユースでは大きなメリットですね。

タブレットの上と下、左と右のベゼル幅を同じに

戸田 今回の「XZ6」で、僕が素晴らしいなと思ったのは、「本当のタブレットになっている」という点なんです。ベゼルの幅が、上と下、左と右できちんと同じになっていますよね。通常、デタッチャブルの2in1では、着脱機構のある部分の幅を広く取って、不格好になりがちなんですが。これは相当、苦労があったのではないかと思うのですが。

西本 そうですね。当然、着脱機構のある部分の幅を広くしたほうが開発する上では楽です。ここにタッチパネルの基板などを詰め込んでいるので。ノイズ対策も必要になりますし。

戸田 それでもこういう形にしたかったと。

西本 ええ。デザイン性もありますし、タブレットにして画面を見せる時に、1辺だけ幅が広いと使いづらいということもあります。

「レッツノートXZ6」のタブレット部はベゼル幅が上と下、左と右で均等になっているため、向きを気にせずに自然に使える。
「レッツノートXZ6」のタブレット部はベゼル幅が上と下、左と右で均等になっているため、向きを気にせずに自然に使える。

門間 「ノートPCとタブレットを1台にまとめましょう」という提案をしているのに、イマイチのタブレットと思われたくなかったんです(笑)

戸田 タブレットとして上下・左右を逆にしても問題なく使えるというのは本当にいいですよね。僕の知る限り、これは着脱式の2in1モバイルで初めてです。一方で、画面の比率も他社では16:9が主流のところ、3:2にしていますよね。

西本 16:9だと、紙の代わりに書類を表示するなどして使おうとすると、縦に細長すぎるんですよね。ここはやはり、通常の紙に近い3:2にこだわりたかったです。

戸田 このあたりも、しっかりタブレットとしての使いやすさが考えられているなと感じます。

タブレット部分の内部構造、CPU、SSD、バッテリーなどすべての機構が凝縮されている。
タブレット部分の内部構造、CPU、SSD、バッテリーなどすべての機構が凝縮されている。

見た目のカッコ良さよりもビジネスで必要な端子の搭載を優先

戸田 「XZ6」は、これまでのレッツノートよりもかなり薄型になりました。ただ、他社の極薄ノートに比べると、まだちょっと厚みがある。ズバリ、この厚さって、有線LANやVGAの端子のサイズを基準にしていますよね? 違いますか?

西本 おっしゃるとおりですね(笑)

戸田 デザイン的なカッコ良さでは極薄ノートに負けてしまいますが、それでもそれらの端子を載せたかった?

門間 はい。一般的なビジネスシーンで、出張先に古いプロジェクターしかなくてVGA端子が必要になる、ということは結構ありますし、有線LAN端子についても、お客様によっては、セキュリティ上のポリシーから無線LANでのインターネット接続を禁止している会社もある。この2つは、「ビジネスで使うパソコン」では外せないものだと考えています。

右サイドに用意された豊富なインターフェイス。HDMIとVGAの間にあるのは、キーボード部からタブレット部への充電を行う物理スイッチ。
右サイドに用意された豊富なインターフェイス。HDMIとVGAの間にあるのは、キーボード部からタブレット部への充電を行う物理スイッチ。

戸田 見た目のカッコ良さよりも、ビジネスでの使い勝手を優先する。いかにもレッツノートらしくていいですよね。こういうノートPCがないと、どのメーカーの製品も同じようなものになってしまいますし。タブレット部にUSB-C端子が付いたことで、従来のレッツノートより拡張性もいちだんと高まっています。このUSB-C端子から映像出力もできるんですか?

西本 はい。タブレット単体で4Kの映像出力に対応しています。

戸田 プレゼンテーションなどの際、タブレットさえ持ち歩けばよく、便利に使えそうですね。

※記事は執筆時の情報に基づいており、現状と異なる場合があります

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