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アスリートに聞く Vol.2
平野 早矢香 選手 卓球
――高い精神力、集中力を保つ秘訣はどこにあるのでしょうか。トレーニング方法で何か工夫していることはありますか。
ミキハウスでは、監督と相談して、自分に合うと思うトレーニングを取り入れることができます。今、私が取り組んでいるのは、PNF(proprioceptive neuromuscular facilitation:神経筋固有受容器促通手技法)と呼ばれているもので、神経生理学の理論に基づいて、筋肉の動きと密接な関係にある神経の連動性を高めていくトレーニングです。
メンタル・トレーニングについては、特別なことは何もしていません。体が元気で練習や試合ができれば、それが一番よいという考え方をしています。幸いこれまで大きな病気やケガで長期に練習ができなくなるという経験はありません。ギリギリの勝負をすることが多いので、メンタルが強いといわれることもありますが、自分では必ずしもそうは思ってはいません。ただ、メンタルは普段の生活や練習と深く関係していますから、いきなり何かをしたから強くなるということではなく、これも日々の積み重ねの結果が表れるのではないでしょうか。私の場合、卓球と向き合う姿勢に関しては、かなり自分に厳しいかもしれませんね。
――コンディション調整や一般的な健康法という意味で、気をつけていることはありますか。

シンプルですが、よく食べてよく眠ること。これが一番大事だと思っています。卓球は海外での試合も多いのですが、好き嫌いがないので、現地の食べ物も美味しく食べることができています。大阪にミキハウスの卓球専用スポーツ施設があり、普段はそこの食堂で朝食、夕食をとっています。栄養バランスのよい献立を考えてくださっているので、大変ありがたいですね。また、今後は栄養の観点から、自分の体にとって何が必要かを栄養士さんと相談していく予定になっています。
睡眠時間は普段は7時間くらい、試合前は8時間以上とって、ゆっくり体を休めています。また、毎日お昼寝を30分から1時間程度はとるようにしています。どこでもよく眠れるタイプなので、移動の飛行機の中でもしっかり睡眠をとることができますし、移動時間を利用して休息できるのは、強みかもしれませんね。
――ケガや病気などで健康保険を使うことはありますか。
風邪をひいたときや、歯医者さんにかかるときは、健康保険のお世話になっています。これまで、大きな病気や手術をしたことがなかったので、日常で健康保険を意識する機会は多くはありませんが、いざというときに高額な治療費や入院費を心配しないですむのは、とても安心です。
アスリートであってもなくても、健康は大切です。健康保険があるという安心感は、競技生活を根底で支えてくれていると思います。そういう意味でもミキハウスという会社に所属し、大阪婦人子供既製服健康保険組合というしっかりした組織に守られていることは、私にとって大きなメリットになっています。
――今後の抱負を聞かせてください。
リオデジャネイロオリンピックが2年後に迫っているので、そこに出場することが大きな目標です。卓球の場合、一つひとつの大会での成績が世界ランキングに反映される仕組みなので、どの大会の試合もオリンピックにつながっているという気持ちで臨んでいます。ロンドンでは団体戦のみの出場でしたから、リオでは個人戦にも出場できるように全力で挑戦していきたいと思っています。
平野 早矢香 選手
1985年3月24日生まれ。栃木県鹿沼市出身。中学・高校時代は仙台育英学園秀光中学校・仙台育英学園高等学校に在学。高校卒業後にミキハウスに入社。2004年、全日本卓球選手権・女子シングルスで初優勝し、その後も計5度の優勝を誇る。08年の北京オリンピックでは女子団体4位という結果を残し、12年のロンドンオリンピックでは銀メダルに輝いた。世界卓球2014東京大会でも、勝負どころで存在感を発揮して銀メダル獲得に貢献した。