DX(デジタルトランスフォーメーション)による企業変革が難しいのは、企業文化や組織そのものを変える必要があるからだ。デジダル技術を導入しただけでは、何も変わらない。
市場を席捲するテックカンパニーは、技術を生かすための組織、人材、戦略を有する。しかし過去の成功体験を持つ企業が変わるのは、容易ではない。危機感を抱く業界トップ企業が選択したのが、デジタルプロダクトを軸に企業を変革する新しいビジネス戦略=PLT*(プロダクト主導型トランスフォーメーション)だ。米国で生まれ、注目を集めているが、日本ではまだ馴染みがない。
* PLT= Product Led Transformation
業界トップ企業が先行して採用するのには理由がある。「営業や販売員に頼ることなく、デジタルプロダクト自身が利益を生み出し続ける」という、テックカンパニーの躍進を支えるビジネスモデルを、非テック企業が身につけることができるからだ。
自動車、製造業、エネルギー、メディア、フィットネスなど、業界をリードする日本企業がPLTにより新規事業を立ち上げ、軌道に乗せている。非公開のため社名は公表できないが、新たな顧客体験を提供するサービスは、ニュースでも取り上げられた。プロジェクトを成功に導いたのは、電通グループでDX、企業変革を支援するGNUS(ヌース)だ。
コンサルティングとデジタルプロダクト開発を、一貫したシームレスなサービスとして提供するGNUS。変革に対する経営の思いに応えるべく、構想から内製化までプロジェクトチームの一員として一緒に汗を流す。レポート提出や提案で終わらない「やり遂げる実行力」、構想から1年で数十万人が利用するサービスを立ち上げる「スピード」は同社の大きな強みだ。次ページからはGNUS独自のDX調査、PLT先進事例を交えながら、日本企業の変革への課題と道筋を「具体的に」示す。
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