日経クロステック Special

カーボンニュートラルを実現するアナログ・デバイセズのオートモーティブ・ソリューション 音の制御でより静かで快適な空間を キャビン・エクスペリエンス向上が新たな価値の創出に貢献

エンジンノイズや排気系ノイズのないEVは、ロードノイズや風切り音がより強く感じられることもあり、車室内(キャビン)の静粛性や快適性をいかに高めるかが新たな課題として浮上している。高性能なアナログ半導体を提供するアナログ・デバイセズは、アクティブな音場制御やノイズ抑制に最適なソリューションを通じて、キャビン・エクスペリエンスの向上を提案する。
アナログ・デバイセズ
オートモーティブ カスタマーオフィス
キャビンエクスペリエンス
テクニカルリーダー
谷島 潔

 世界的に普及が進むEVの魅力の一つが静粛性だ。エンジンや排気系が発する音や振動がないため、モーター特有の滑らかな加速とあいまって、より静かで快適な乗り心地を体感できる。モーターだけで走行することもあるプラグイン・ハイブリッド(PHEV)も同様だ。

 ただし課題もある。今まで埋もれていたロードノイズや風切りノイズなどがより大きく知覚されることが指摘されているほか、インバータの高音ノイズやモーターの回転ノイズが新たに耳に入ってくる。

 そこで注目されているのが、アクティブな音場制御やノイズ抑制である。車室内のノイズである暗騒音に対して、逆相の音をスピーカーから出して相殺するアクティブ・ノイズ・キャンセリング・システムがその一例だ。

 「車室内をより静かでより快適な空間にするために、高級車を皮切りにアクティブ・ノイズ・キャンセリングなどの高度な機能を搭載する動きが広がっています。ADASが普及してきているのと同様に、今後数年の間にミドルレンジの車種にも広がっていくでしょう」と、アナログ・デバイセズの谷島潔氏は説明する。

図1
図1クルマの車内アプリケーション急拡張にともない、新たなシステムソリューションへの需要は高まっていく。アナログ・デバイセズの調べによると、今後5年でスピーカーの数は2倍に、オーディオ・プロセッシングは2.5倍、マイクロフォン数は2.7倍、HDディスプレイは2.8倍、HDカメラは3倍、さらにデータ帯域幅は10倍にまで膨らむという。