電子化と電動化が進むクルマの内部を電源回路の視点から見ると、次のようなトレンドが見て取れる。
まず挙げられるのが車載プロセッサの高性能化によって、数百Wといった電源供給が求められるようになっていること。複数のECUをゾーンごとの高性能なコンピュータに集約する、いわゆるゾーン・アーキテクチャへの移行も、SoCのハイパワー化を後押ししている。
また、インストルメント・クラスタのデジタル化やヘッドライトのインテリジェント化が進み、有機EL(OLED)やマイクロLEDに対応した高効率な電源が必要になっていること、レーダーやカメラなどの搭載台数の増加に対応して、電源回路にはさらなる小型化が求められていること、シフトバイワイヤを制御するために、12Vに代えて効率に優れる48V系の採用が求められていることなどがあげられるだろう(図1)。
高度化するニーズに応えるべく、電源ソリューションのたゆまぬ改良に取り組んでいるのがアナログ・デバイセズだ。「EPICソリューションと呼ぶ、高いエネルギー効率(Efficiency)、優れた特性(Performance)、インテリジェント化(Intelligence)、および発熱の抑制(Cool)の、4つの進化に取り組んでいます」と、同社の門川貴彦氏は述べる。