低コスト、低リスク、短期間で実現

約1500店舗分の仮想化環境を
クラウドに移行したサンドラッグ

ドラッグストア大手のサンドラッグ(東京都府中市)は、オンプレミスの仮想化環境に構築していた約1500店舗分のストア・コンピューター(POSシステム)を、オンプレミスからクラウドに移行することを決定。複数のパブリッククラウドを検討した結果、移行に伴うコスト、リスクが最小限に抑えられるオラクルの「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」を採用した。

店舗オペレーションを維持するために
オンプレからクラウドに移行

サンドラッグは、ドラッグストア、ディスカウントストアの2業態で全国に店舗展開する大手小売りチェーンだ。

2024年3月末時点の店舗数は2業態合わせて1473店。主力のドラッグストアは、「安心・信頼・便利」をモットーにしており、品ぞろえの幅広さに加え、専門スタッフによる健康相談への対応や、病気や薬に関するきめ細かな説明など、付加価値の高いサービスを提供している。また「ダイレックス」のチェーン店名で店舗展開するディスカウントストアは、「良いものをどこよりも安く ~EVERYDAY LOW PRICE~」を商品戦略とし、食品、日用品から酒類まで、約1万6000品目もの商品を取りそろえている。

「2024年度には、新たに120店舗を出店する計画です。また、近年はEC・デジタル事業にも力を入れており、マルチチャネル戦略でより多くのお客様に商品をお届けする体制づくりを進めています」と語るのは、サンドラッグ 執行役員 システム企画部 部長の林 雅人氏である。

林氏
株式会社サンドラッグ
執行役員 システム企画部 部長
林 雅人

「安心・信頼・便利」というモットーを貫くため、同社は独自のオペレーションを実践し、システムの積極活用を行っている。

オペレーション面で特筆すべきは、業界唯一の取り組みである「1店舗2ライン制」だ。店舗スタッフを、顧客と対面する「カウンセリング販売スタッフ」と、店舗運営に専念する「運営スタッフ」の2チームに編成。専門業務を分担することで、より細やかな接客が可能となり、効率の良い店舗運営によって、過不足ない品ぞろえを常に実現している。

また、早くから業務のシステム化に取り組んできたサンドラッグは、各店舗1台ずつストア・コンピューター(POSシステム)を設置している。

10年ほど前からオンプレミス上に構築した仮想化環境のサーバーで全店舗のストア・コンピューターを運用してきたが、「Oracle Cloud Infrastructure(以下、OCI)」への移行を決定した。なぜサンドラッグは、数あるパブリッククラウドの中から、オラクルクラウドを選んだのか? 次のページからその理由をひも解いていく。