企業の生成AI活用は、PoCの段階から、いよいよ業務やサービスへの本格的な適用の段階へとステップアップしつつある。先行する企業は、自社の新たな“強み”として生成AIを日常的に活用する環境を整え、顧客体験やサービス価値を高めようとしている。
生成AIを本格的に活用するために、重要となるのがデータの存在である。生成AIサービスやLLM(大規模言語モデル)がどんなに優れていても、肝心のデータが整備され、いつでも、必要なものを取り込めるような環境が整っていないと、期待するようなアウトプットは得られないからだ。
生成AIのレスポンスを高めるためには、必要なデータが、低遅延でタイムリーに取り込めるようにするための環境整備も欠かせない。
「例えば、コールセンターでオペレーターが顧客からの問い合わせに対応するための回答例を生成AIに作成させる場合、基となるデータの取り込みに時間がかかると、その間、顧客を待たせることになってしまいます。いかに低遅延で、速やかにデータが取り込まれる環境を整えるかということは、生成AI活用における重要な課題となりつつあります」と語るのは、日本オラクル 専務執行役員 クラウド事業統括の竹爪慎治氏である。
この課題を解決する画期的なコラボレーションとして注目されているのが、オラクルとマイクロソフトによるマルチクラウドでの協業である。
