アナログ・デバイセズ 60周年企画 Vol.1 Ethernet TSNとSPEで業界をリード エッジ・ツー・クラウドで産業用ネットワークを変革

産業用イーサネットの新たな主流と見込まれている「Ethernet TSN(Time Sensitive Networking)」に注目が集まっている中、アナログ・デバイセズは多数の関連規格に準拠したスイッチ・デバイスを開発した。
エッジのアクチュエータやセンサーの接続に適した「SPE(Single Pair Ethernet)」と合わせて、産業用ネットワークの変革を提案する。

 工場やビル内のネットワークは一般に、複数のレイヤーで設計される。アクチュエータやセンサーなどのエンドノード(エッジ)レイヤー、PCSやDCSなどが置かれるフィールドレイヤー、その上位の制御システムや監視・データ収集システム(SCADA)などが接続されるコントロールレイヤー、および情報系のエンタープライズレイヤーといった構成が一例だ。

 ただし、こうした従来的な設計には次のような課題があると、アナログ・デバイセズで産業用ネットワークを担当する石井安則氏は説明する。「フィールドレイヤーやコントロールレイヤーに使われる産業用イーサネットやフィールドバスはメーカーごとに仕様が異なるため、情報のアイランド化の他、運用やセキュリティ対策の複雑化、メーカーへのロックインなどが生じています。また、エンドノードにおいては、ノイズ対策やセキュリティ対策などが必要です」。

石井氏
アナログ・デバイセズ
オートメーション
カスタマーソリューショングループ
オートメーション グループ
スタッフフィールド
アプリケーションエンジニア
石井 安則

 こうした課題を解決し、産業用ネットワークを革新する技術として注目を集めているのが、リアルタイム性や定時性を備えた「Ethernet TSN」と、センサーやアクチュエータなどをシングルペア・ケーブルで接続する「SPE」である。両者を用いることでエンタープライズからエンドノードまでをイーサネットに統一することが可能になる他、IT(情報技術)とOT(制御技術)の融合も図ることが可能だ(図1)。

図1