アナログ・デバイセズ 60周年企画 Vol.4 インテリジェント・エッジの高度化を加速 高精度なシグナルチェーンでアナログとデジタルの世界を結ぶ

センサー、アンプ(増幅回路)、A/Dコンバータ(ADC)などで構成された回路ブロックをシグナルチェーンと呼ぶ。
現実/アナログとデジタルの世界を正確に結ぶのが役割だ。
アナログ・デバイセズは、創業以来培ってきたアナログ回路技術を強みに、
先進的なアンプ、ADC、D/Aコンバータ(DAC)などの開発を進めている。同社のRay Goggin氏に詳細を聞いた。

 さまざまなセンシング・システムや、アナログの世界をデジタル上に構築するサイバーフィジカルシステム(CPS)の実現に欠かせないのが、センサーなどが出力するアナログ信号を適切な電圧レベルに調節した後、デジタル情報に変換する役割を担うシグナルチェーンである(図1)。アナログ信号を正確にデジタル信号に変換するためにも、信号に歪みやノイズを与えない、高い精度(プレシジョン)が求められる。

図1
アナログとデジタルの世界を結ぶプレシジョン・シグナルチェーン(水色枠内)。センサーなどの出力を増幅、調整し、デジタル情報へと変換する。アナログ・デバイセズは、センサー、電源(パワー・マネジメント)、コネクティビティを含めたソリューションを提供する。

 シグナルチェーンは、医療機器やエネルギー制御システム、自動車、ロボット、FA機器、半導体製造装置、測定器や検査装置、さらにはスマートフォンなどのコンスーマ向けのデバイスまで、デジタル要素を持つあらゆる機器やシステムに組み込まれている。いずれもAIなどの新技術も取り込みながら大きな成長を遂げている市場だ。

 「アナログ・デバイセズは60年の歴史の中で40年以上にわたってプレシジョン・シグナルチェーンの分野で業界をリードしてきました」。そう語るのは、同社のプレシジョン・ビジネスユニットを統括するRay Goggin氏だ。「当社の強みは、高い技術力を持ったアナログ設計者が揃っていること、アナログに最適化した半導体プロセスと自社ファブを持っていること、そしてお客様と強固な関係を築いていることです」と説明する。

Ray Goggin氏
Analog Devices, Inc
Precision Business Unit
Managing Director
Ray Goggin
(レイ・ゴギン)