オラクルとマイクロソフト。共に世界のIT・デジタル領域を長年けん引している巨人がセンセーショナルなサービスを発表したのは、2023年9月のこと。両社のクラウドサービスであるOCIとAzureを1つにした新しいマルチクラウド、「Oracle Database@Azure」がリリースされたのだ。
OCI上で動くデータベースとハードウェアをAzureのデータセンターに配置し、両者を一体運用するという画期的なこのサービスは、既にリリースから1年半以上が経過し、世界中の多くのエンタープライズ企業が活用している。
そもそも、なぜオラクルとマイクロソフトはタッグを組むことになったのか?
「マルチクラウドの活用が広がる今日、1つのベンダーやハイパースケーラーが自社のサービスのみを提供するだけでは、多様化するユーザーのニーズを満たすことはできません。我々オラクルはデータの領域で40年の実績がありますが、アプリケーション開発に関してはマイクロソフトに一日の長がある。両社の強みを融合させることで、ユーザーにより大きなメリットを提供できると考えたのです」
そう語るのは、日本オラクル 専務執行役員 クラウド事業統括の竹爪慎治氏である。

一方、「両社のサービスの融合でもたらされるメリットの一つが、生成AIのさらなる活用です」と語るのは、日本マイクロソフト 執行役員 常務 クラウド&AIソリューション事業 本部長の岡嵜 禎氏だ。「Azureには約1,800の生成AIモデルがあり、モデル作りのためのプラットフォームも用意されています。これにオラクルのデータを組み合わせることで、生成AIがビジネスを変える可能性は一気に広がるはずです」と岡嵜氏は見る。
