事業を支える「生命線」をOracle Database@Azureへ 薬の研究開発・製造関連システムをわずか2カ月弱でクラウド移行したアステラス製薬

「先端・信頼の医薬で、世界の人々の健康に貢献する」を経営理念に掲げるアステラス製薬。その事業を支える大規模かつ重要なデータベースの移行先として、アステラス製薬は「Oracle Database@Azure」を選定した。その理由と、期待される効果について聞いた。

ジタル技術の活用によって患者の「価値」を最大化する

于 継川 氏
アステラス製薬
デジタルX FoundationX
Foundation Platforms DevOps
于 継川

世界70 カ国以上で事業活動を展開しているアステラス製薬。アンメットメディカルニーズ(満たされない医療ニーズ)の高い疾患分野において、いまだ治療法のない患者、既存の治療法では十分な効果を得られない患者のため、革新的なヘルスケアソリューションの創出にグローバルで取り組んでいる。

事業の要と言える研究開発や、安全で有効性の高い医薬品を安定的に患者さんに届けるため、同社はデジタル技術を積極活用している。

「あらゆる業務にデジタル技術を活用することで、患者さんの『価値』を最大化することを目指し、デジタルトランスフォーメーションを推進しています」と語るのは、アステラス製薬のDX部門である「デジタルX」で、データベースの運用・管理を担当する于継川(う けいせん)氏である。

アステラス製薬のデジタルトランスフォーメーション戦略は、

  • 誰もがデータを積極的に活用できる「データとAIの民主化」
  • 大胆な意思決定を早期に行うため、大規模なデータセットを活用し、未来を予測する「高度な意思決定」
  • テクノロジー、データ、ロボット工学、AIを活用し、創薬を含む様々な業務を安全に自動化・高速化する「高度な自動化」
  • デジタル技術を活用し、患者、医療関係者、パートナーに対して個別対応のオムニチャネル体験を提供する「一人一人のニーズに合わせた体験の提供」

の4つの柱で構成されている。

いずれも、重要なカギを握る要素の一つは「データ活用」だ。

「データ活用のための環境整備は、当社の各業務を支える“生命線”と言えます。データの可用性を一層高めるため、ミッションクリティカル(業務の遂行やサービスに必要不可欠であり、障害や誤作動などが許されない)なデータベース基盤をオンプレミスからクラウドへと移行しました」と于氏は語る。

複数のクラウドサービスを検討した結果、最終的に于氏が移行先として選んだのは「Oracle Database@Azure」。Microsoft Azure(以下、Azure)内で稼働するOracle Cloud Infrastructure(OCI) Oracle Databaseサービスだ。