日経ビジネス電子版 Special

従業員体験の改革がもたらした真の価値 ニューノーマル時代に対応したNTTデータの新しい働き方

社内改革プロジェクトに取り組むNTTデータは、その一環としてEX(従業員体験)向上のための社内情報連携に着手した。目標としたのは、あらゆる情報の入手や管理部門への問い合わせや申請、様々な業務システムへのアクセスがワンポータルでできる仕組みの構築だ。社内活用によって「新しい働き方」への知見を積み上げ、顧客企業に提案することも視野に入れている。

従業員体験を向上させるため
社内ポータルの変革を実施

小林 氏
株式会社NTTデータ
コーポレート統括本部
事業戦略室
ビジネス・トランスフォーメーション推進部長
浦野 大
NTTデータにて、ビジネスコンサルティング部門に長く従事した後、小売・流通業向け事業の括部部長、法人・ソリューション事業推進部長などを経て、現在はコーポレート統括本部 事業戦略室 ビジネス・トランスフォーメーション推進部長として社内変革をリード。

 「Trusted Global Innovator」というグループビジョンを掲げ、顧客企業のビジネスに変革をもたらす革新的なデジタルソリューションを提供しているNTTデータ。創業以来30年以上にわたって、常に社会の変化と向き合い、移り変わるビジネス課題の解決に貢献することで、顧客企業から高い信頼を得てきた。

 「情報システム化の黎明期である1980年代後半から、社会インフラとも言える大規模システムの構築をいくつも手掛けきたことが信頼の礎となっています。多くのお客様企業と長く強固な信頼関係を築き上げていることは、当社の何よりの強みです」と語るのは、コーポレート統括本部 事業戦略室 ビジネス・トランスフォーメーション推進部長の浦野大氏である。

 従業員数が約1万人と国内最大規模を誇るNTTデータは、技術人材の採用・育成にも定評がある。顧客企業が抱えるビジネス課題や、その解決に資するテクノロジーは様々だが、あらゆる領域の技術人材がそろったNTTデータは、広範囲にわたる課題解決に対応できる。これも、高い信頼が寄せられている理由であろう。

 そのNTTデータは今、大規模な社内改革プロジェクトに取り組んでいる。営業からコンサルティング、システム開発、運用までに至るバリューチェーンのすべてを最適化するため、基幹系システムの全面刷新など、エンタープライズDXを推し進めているのだ。

 その取り組みの一環として、同社は従業員が社内情報の入手や、管理部門への各種申請や様々な組織が発信するナレッジへシームレスにアクセスできるポータルを中心とした従業員接点の改革に着手した。

 構築に着手している「EXポータル」は、名称に含まれる「EX」(従業員体験)という言葉の通り、ユーザーである従業員の使い勝手を最優先に考えている。最適なEXを実現するため、同社は「EXポータル」の基盤としてServiceNowが提供する「HR Service Delivery」を採用した。

 NTTデータは、なぜEXを重視した社内ポータルへの刷新に取り組んでいるのか? 次のページから詳しく解説しよう。