
個人同士が簡単に中古品の売買を行えるマーケットプレイスとして、今やすっかり定着した「メルカリ」。企画・開発・運営会社のメルカリは、2013年の創業以来、わずか10年足らずで売上高が1000億円を超えるなど、急成長を遂げている。
主力事業である「メルカリ」は、21年6月期の流通取引総額(GMV)が前期比25%増の7845億円、月間アクティブユーザー数(MAU)が同12%増の1954万人と、いずれも2桁成長を記録。創業以来、右肩上がりで伸び続けており、その勢いはとどまるところを知らない。
国内市場だけでもまだ十分な成長余地はあるが、14年に開始した米国でのフリマアプリ事業も着実に成長し、21年6月期第4四半期には通期で初の連結営業黒字を果たしている。米国の市場特性に合わせて独自のサービス内容やUI/UX(ユーザーインターフェイス/ユーザーエクスペリエンス)を構築しているが、フリマサービスというメルカリ独自のビジネスモデルが世界に通用することが証明された。
同社はこの他にも、スマートフォン決済サービスのメルペイや、暗号資産(仮想通貨)、ブロックチェーンに関するサービスの企画・開発を行うメルコインなどの事業を展開。
「現在は、『メルカリ』の国内事業、米国事業、メルペイやメルコインなどの金融事業を3本柱としており、この3事業の継続的な成長に加え、新規事業であるソウゾウ、メルコイン等新たな領域の開拓を推進し、グループのさらなる成長機会の創出を目指しています」と語るのは、同社システム エンジニアリング マネージャーの清川哲也氏である。将来的な米国以外での第三国進出の検討も進めており、事業のグローバル化を広げていくという。
グローバルで、なおかつ多領域にわたる事業を展開するメルカリは、その成長をさらに加速させるため、意思決定と業務遂行のスピードアップを図りたいと考えていた。清川氏が率いるシステム エンジニアリング部門は、その仕組みづくりの担い手だ。
「社内におけるコミュニケーションがそのまま意思決定につながり、業務プロセスが自動的に回るような仕組みが理想的だと考えています。それを実現するためのプラットフォームとして、世界的に評価が高いデジタルプラットフォームを導入しました」と清川氏は語る。