日経ビジネス電子版 Special
「人財」への想いをデジタル化で実現

アフラックが人事領域でも
最先端を走り続ける理由

「『生きる』を創る。」というブランドプロミスのもと、がん保険の提供をはじめとする幅広い取り組みによって社会に貢献しているアフラック生命保険(以下、アフラック)。保険業界の中でも先進的で独自のDX戦略を推進する一方、「人財こそが企業の財産」と考える同社は、新たに迎え入れる人財とのエンゲージメントを高めるため、スマートフォンによるやり取りだけで入社手続きが完結する仕組みを実現した。その背景にある“想い”に迫った。

「人財こそが企業の財産」
その想いを、中期経営戦略にも強く反映

 1974年、「がんに苦しむ人々を経済的苦難から救いたい」という創業の想いのもと、日本で初めてのがん保険とともに創業したアフラック。以来、その創業の想いやThe Aflac Way、企業理念、ブランドプロミス「『生きる』を創る。」に表されるコアバリュー(基本的価値観)に基づき、社会と共有できる価値を創造するCSV経営を実践してきた。現在、「生きるための保険」はもちろんのこと、「『生きる』を創る。」に合致する領域で保険以外のサービスも併せて提供することで、お客様の「生きる」をトータルに支える取り組みを進めている。

 また、2020年9月には独自のDX戦略「DX@Aflac」を策定し、DX(デジタルトランスフォーメーション)を強力に推進することで、お客様、社員、ビジネスパートナー、株主、社会に対して継続的に新たな価値を提供している。

 アフラックが取り組むDX戦略は、コアビジネスである生命保険事業にとどまらず、保険以外の新たな領域も対象としており、AIやIoT、クラウドなどの技術を応用しながら、保険の枠を超えた新たな価値の創造に取り組んでいる。その取り組みの先進性は、保険業界でも群を抜いている。

 これらの取り組みを支えるのは、同社のコアバリューに共感し、“自分事”としてその実践を追求している人財、つまり社員たちである。

 アフラックは、1955年に米国で創業して以来、「人財を大切にすれば、人財が効果的に業務を成し遂げる」という考え方を脈々と受け継いできた。この「人財を大切にする」コアバリューのもと、人財マネジメント戦略を策定・実行し、貢献意欲・成長意欲のある人財とアフラックとのWin-Winの関係を実現することを目指している。

 「22年に始動した中期経営戦略でも、『生きる』を創るリーディングカンパニーへと飛躍するための5つの戦略の第1の柱に、『多様な人財の力を引き出す人財マネジメント戦略』を掲げています。他の戦略よりも前に打ち出していることに、『人財こそが企業の財産である』というアフラックの強い想いが反映されています」と語るのは、同社執行役員の伊藤道博氏である。

アフラック生命保険株式会社
執行役員
伊藤 道博
1995年に大学卒後アフラックに入社。契約サービス、営業、人事、コーポレート部門などの職務を経験。2019年にアジャイル推進室を立ち上げ、アジャイルの全社展開をリード。20年人事部長として人財マネジメント制度改革を推進。22年6月に執行役員に就任。現在、人財戦略部、総務部ほかを担当。

 アフラックは21年1月に新たな「人財マネジメント制度」を導入した。意欲と能力のある多様な人財が、その力を最大限に発揮できる環境を実現することで人財エンゲージメントを高め、社会へのさらなる価値提供と、企業としての成長を果たすことを目指している。

 さらに、同社の“想い”に共感するより多くの人財を迎え入れるため、21年11月には煩雑な入社手続きをシンプルにするためのデジタル化を実現。その基盤として、ServiceNowのHR Service Deliveryを採用した。

 アフラックがHR Service Deliveryを選定した理由や狙いはどこにあったのか? 次のページから詳しく解説していこう。