経営計画づくりで
事業会社との対話を深めたい
「一番搾り」や「午後の紅茶」に代表されるビール・飲料のほか、健康食品、サプリメント、医薬品まで幅広い事業を展開するキリングループ。「食・医・ヘルスサイエンスにわたる領域でイノベーションを創出」することを目標に掲げ、ビール造りで培った発酵バイオ技術などの“強み”を生かしながら事業領域を広げている。オーストラリアやアジア、北米、欧州で事業を展開するなど、事業のグローバル化にも積極的だ。
「事業の広がりとともに、グループ全体でいかに同じ価値観や長期目標を共有し、具現化させていくかが大きな課題となっています。事業会社ごとの経営計画や目標を把握し、グループ全体としての計画や目標にそろえるためのコミュニケーションが重要になっているのです」と語るのは、キリングループの純粋持ち株会社であるキリンホールディングス 財務戦略部 主幹の大上 裕氏である。
キリンホールディングス
財務戦略部
主幹
大上 裕 氏
財務戦略部
主幹
大上 裕 氏
その役割を担う機能として、キリングループは2021年、ホールディングスの財務部門に「FP&A」という新たな機能を設けた。管理会計を主たる業務とするが、ホールディングスのFP&A(コーポレートFP&A)が事業会社と密接なコミュニケーションを交わすことで、各事業会社の経営計画をモニタリングし、グループ全体としての投資や資源配分を最適化することが大きな狙いだ。
モニタリングの精度を上げるには、事業計画の議論において、コーポレートと各事業会社との目線がそろうことが不可欠である。キリンホールディングスは、その基盤を構築するため「グループ財務DX」を始動させた。
