コロナ禍を経て、EC利用は日常化した。ECサイトが乱立する中、いかに競争優位を保ち、利益拡大につなげるか。国内ECの先頭を走るZOZOは、次の一手としてモノからコト(体験)へと戦略の軸を移した。従来、ファッションEC「ZOZOTOWN」での購入時がメインだった顧客接点を広げるのが狙いだ。
ZOZOはファッションコーディネートアプリ、コスメ専門モールなど、ファッションに関する様々な情報や商品をワンストップで提供することにより、暮らしの中でZOZOの存在感を高めている。さらにZOZOのOMO(Online Merges with Offline)プラットフォームのZOZOMO(ゾゾモ)では、ZOZOTOWNに出店するブランドの実店舗在庫の確認や取り置き注文を、同EC上で行える。新たな顧客体験の提供とともに、実店舗に送客し店舗の売上拡大にも貢献。ファッション業界のプラットフォーマーとして、様々な価値の提供に取り組んでいる。
プラットフォーマーになることは、国内EC市場において有効な手段であるのは周知の事実。これまではIT投資の観点から、多くの企業にとって実現するのは困難だったが、状況は一変した。巨大プラットフォーマーでしか構築できなかったITインフラを、SaaSパッケージで提供するMiraklの登場は、「ECプラットフォームの民主化」という新潮流をつくりつつある。家電量販店最大手Best Buy Canada、フランスのスーパー大手カルフールなど、グローバルで350以上の導入実績を有す。2022年に国内でサービスを開始し、多くの問い合わせが寄せられているという。
ECを単なる販売チャネルではなく、ビジネストランスフォーメーションの観点で語るべき時代が来た。ZOZOとMiraklのキーパーソンが、具体例を交えながら「次のEC」と、顧客接点の拡大、集客力強化を図る「新手法」について語り合った。