時代に合わせて抜本的に変革

野村総合研究所進める
調達業務改革

コンサルティングとITソリューションを組み合わせた「コンソリューション」で、企業の経営改革や事業改革を支援する野村総合研究所(以下、NRI)。その知見とノウハウを生かし、自らのトランスフォーメーションにも意欲的に取り組む同社は、「調達業務改革」を推進中だ。NRIが目指す、これからの調達のあるべき姿と達成状況に迫った。

「コンソリューション」の実績を生かし
自らの「調達業務改革」に取り組む

1965年に日本初の本格的な民間総合シンクタンクとして誕生した「旧野村総合研究所」と、66年に設立され商用コンピューターのビジネス利用を実現してきた「野村コンピュータシステム」。NRIは、この2社が88年に合併して誕生したコンサルティングとITソリューションの会社だ。課題の発見から的確な解決策にまで導く「コンサルティング機能」と、先進技術を駆使したシステム開発・運用などにより、課題の解決を実現する「ITソリュ-ション機能」の2つを組み合わせて、一貫した「コンソリューション」で革新的かつ継続的な価値を創出し、提供するのが同社の何よりの強みである。

「コンサルタントとシステムエンジニアが常に併走し、課題の発見からITによる解決までをトータルにご支援しています。コンサルティングとソリューションを融合させた『コンソリューション』を提供できることが、当社の唯一無二の価値であると自負しています」

そう語るのは、同社 DX基盤事業本部 クラウドDXソリューション推進部 部長の山本英貴氏である。

山本氏
株式会社野村総合研究所
DX基盤事業本部
クラウドDXソリューション推進部 部長
山本 英貴
2000年11月入社。新規システム開発のプロジェクトマネジメント、クラウドDXソリューションの導入と、それを活用したコーポレート業務改革支援に従事する。

そんなNRIは現在、「コンソリューション」の実績を生かしながら、自社の「調達業務改革」を進めている。

NRIがクライアント企業に提供するITソリューションは、エンジニアをはじめとする「人」、サーバーなどの「モノ」、クラウドに代表される「サービス」の3つによって支えられている。これらを社内外から円滑に調達し、クライアント企業ごとに最適化された形で提供することが、NRIの価値の源泉となっている。

だが、時代の変化とともに、同社の調達業務にも大きな改革が迫られるようになった。

「クライアント企業ごとのニーズの多様化やグローバル化、ハードウェアを中心としてきた“モノの調達”から、クラウドをはじめとする“サービス調達”への移行などによって、これまでの標準業務プロセスやシステムでは、クライアント企業の要望に沿った対応が難しくなってきました。さらに、サステナブル調達への対応など、時代の変化に合わせた改革が求められるようになりました」

と語るのは、同社 業務・調達管理部 部長の廣 卓郎氏である。これらの背景を踏まえ、NRIは3年ほど前から「調達業務改革」を本格的に始動した。