「絶対安定」のインフラ vs 「常在戦場」のDX…… 明電舎の選択は?
インフラを支える重電機器の点検作業を、90%削減する新サービス。人材不足が深刻化する中、社会的意義は大きい。開発したのは、重電機器メーカーの明電舎。創業120年の老舗だ。コト売りには積極的とは言えない。品質重視のものづくり文化があった。
プロジェクトのスタートはコロナ禍。経営層からの一言だった。「リモートで設備を監視できる仕組みをつくってほしい」。設備監視は明電舎だけでなく、設備利用会社、保守会社などが行う。日常点検、定期点検は人が現場で実施しており負荷が高い。
当初、明電舎は従来型のアプローチで取り組んだが、課題が生じた。開発の考え方が、サービスづくりには不向きだったのだ。ウォーターフォールは要件定義を決めて完璧な品質を目指す。サービスづくりには、答えがない。価値をつくり、継続的に改善を繰り返す。
明電舎の選択は、開発スタイルを変えること。アジャイル型の開発アプローチを導入しながらサービス開発を進めるパートナーとして、DX支援で成長中のアジアクエストを採用した。委託でも派遣でもない。プロジェクトを一緒に進めて課題を解決する。カギを握るのは、メンバーの成長だ。
明電舎は、「絶対安定」を目指すインフラと、「常在戦場」と言いうるDXのハイブリッドを目指す。明電舎DX推進本部事業イノベーション部長の村松勝氏と、アジアクエスト取締役デジタルトランスフォーメーション事業部事業部長の藤田義崇氏が対談。DXのラストワンマイル、「価値を生み出すDX」に迫る。
