Case Study:全社DXに挑むキオクシア

注目したのは「情報検索の非効率さ」
“デジタルの窓口”で課題解決を図る

半導体メーカー大手のキオクシアは全社DXを推進している。
その取り組みは、DXという言葉が注目を集める前から連綿と続くものだ。
中でも近年、取り組み始めた施策の1つが情報検索の効率化である。
「必要な情報を探すのに手間と時間がかかるのは仕方ない」――
そのような思い込みにメスを入れることで、組織の文化を変える。
同社が目指す全社DXと、取り組みのポイントに迫る。
半導体メーカー大手のキオクシアは全社DXを推進している。
その取り組みは、DXという言葉が注目を集める前から連綿と続くものだ。
中でも近年、取り組み始めた施策の1つが情報検索の効率化である。
「必要な情報を探すのに手間と時間がかかるのは仕方ない」――
そのような思い込みにメスを入れることで、組織の文化を変える。
同社が目指す全社DXと、取り組みのポイントに迫る。

工場、オフィス拠点の両方で
多彩なDXの取り組みを推進

 「『記憶』で世界をおもしろくする」をミッションに掲げるキオクシアは、NAND型フラッシュメモリ、SSD(Solid State Drive)を主力製品とする大手半導体メーカーだ。2007年に世界で初めて3次元フラッシュメモリ技術を発表するなど、数多くの「世界初」を積み重ね、革新的な技術でデジタル社会の発展に貢献している。

キオクシア株式会社 IT推進部 IT戦略担当 参事 岸本 真迪
キオクシア株式会社
IT推進部
IT戦略担当 参事
岸本 真迪
 近年は生成AIの普及を背景として、データを取り巻くニーズが変化している。「保存」から「活用」へ、暮らしやビジネスの現場のニーズが移る中、大容量・高速・省電力なフラッシュメモリやSSDを提供する同社の存在感はますます高まっている。

 「世界トップクラスの技術力は大きな強みですが、当社の成長を支えているのはそれだけではありません。無駄の削減や非効率の改善に向けて、継続的に取り組んでいることも大きな要因です」と同社の岸本 真迪氏は話す。

キオクシア株式会社 IT推進部 IT戦略担当 参事 岸本 真迪氏
キオクシア株式会社
IT推進部
IT戦略担当 参事
岸本 真迪
 例えば、旗艦拠点である四日市工場では、約30年前の設立当初から生産の自動化に取り組んできた。それが進化して、現在はデジタル技術を駆使して先端のモノづくりを行うスマートファクトリーの実現につながっている。

 「なお、自動化を推進するために不可欠なのがシステム間のデータ連携です。従来、社内の局所的なエリアでのデータ連携はしていましたが、業務間や拠点間のデータ連携が不十分だったために多くの非効率が残っていました。そこで現在は、全拠点のデータ連携強化も進めています」と岸本氏は説明する。

 データ連携強化の取り組みは、具体的に次のようなものだ。
電源を切っても記録が保持される不揮発性メモリの一種
NEXT

半導体業界で躍進するキオクシア

「全社DX」、取り組みの詳細とは?