まずは自ら試し、確立した成功モデルを顧客に提案

120年以上の歴史を誇るNECの
「AIネイティブカンパニー」への進化

120年以上の歴史を持ちながら、常に進化するテクノロジーを先取りし、DXによる企業変革で成果を創出しているNEC(日本電気)。現在、新たに「AIネイティブカンパニー」への変革に向け、AIを前提とした業務プロセスの構築を本格化している。その最新の取り組みに迫った。

全体最適化やモダナイゼーションは
まだ道半ばの企業も

まだDX(デジタルトランスフォーメーション)が進んでいないのに、AX(AIトランスフォーメーション)という、新たな波が押し寄せてきた──。そんな目まぐるしい変化に、戸惑いを感じている経営者も少なくないのではないか?

「業務効率化」や「生産性向上」などを旗印に掲げ、レガシーシステムをSaaS(クラウドサービスとして提供されるソフトウェア)などのソリューションに置き換える動きが企業の間で広がったのは、ここ5年ほど。

「DX」という言葉が盛んに叫ばれ、ソリューション導入自体は急速に進んだものの、「思うように活用できていない」といった声も聞こえてくる。いったい、何が原因なのか。

「レガシーなシステム利用環境では、部門や業務ごとに個別最適化されたシステムが乱立し、各業務プロセスが分断してしまっていることが大きな課題でした。それを解消しようと、様々なSaaSの導入が進んだわけですが、元のレガシーシステムをそのままSaaSに置き換えてしまったため、結局、プロセスの分断が解消されない状態になってしまっているケースが多い印象です」

そう語るのは、NECのコーポレートIT・AIイノベーション部門 AIプラットフォーム統括部で、シニアディレクターを務める関 徳昭氏である。

関氏
日本電気株式会社
コーポレートIT・AIイノベーション部門
AIプラットフォーム統括部
シニアディレクター
関 徳昭
大規模エンタープライズでフルスタックエンジニアとしてアプリケーション開発、運用、インフラ設計に15年以上従事。NECグループのシステムアーキテクチャを統括する立場として、経営・業務・IT一体のコーポレート・トランスフォーメーションをリード。

5年がかりでDXに取り組んできたのに、思うように全体最適化が進んでいないのが、多くの日本企業の実情だ。そこに追い打ちをかけるように、今度はAIの登場である。

「システムのモダナイゼーション自体が完全には終わっておらず、全体最適化も不十分な状況の中、AIという大きな潮流が押し寄せてきたことで、判断に迷っている企業が多いのではないでしょうか? 我々NECはそんなお客様のために、自社で培った技術と、世界中の最新ソリューションを組み合わせ、AIの力も採り入れた課題解決策を提案しています」と関氏は語る。

「AIネイティブカンパニー」に向けた変革を進めているNEC。その経験を基に提案される解決策とは、どのようなものなのか?