
NEC
2024/3/28
データを社会やビジネスを動かす資源と捉えて「21世紀の石油」と呼んだりするなど、多くの企業がデータの重要性を認識するようになった。中期経営計画などにDX(デジタルトランスフォーメーション)について、かなり具体的な戦略を盛り込む企業も多く見受けられる。
データがもたらす価値を改めて確認する上で、分かりやすい事例となるのがオンラインで映画やドラマなどのコンテンツを配信する動画配信サービス事業者のDXである。この分野で起こったDXは、業界、業種を問わず大いに参考になる。
動画配信サービス事業者のビジネスのルーツは、レンタルビデオにある。最初に起こったデジタル活用は、VHSテープがDVDに置き換わったことだが、この時点ではビジネスプロセスそのものに大きな変化はない。「デジタイゼーション」の範疇である。
次の変化は、店舗を持たず、インターネットを通じてコンテンツを配信するようになったこと。「ビジネスプロセスのデジタル化、つまりデジタライゼーション」である。ただし、プロセスは変わったが、「コンテンツを仕入れ、顧客に届ける」というビジネスモデルは、レンタルビデオから変わっていない。
業界を変えるほどの変革を起こしたのは、ここから先だ。自身が持つ膨大な量のデータを分析し、データから得た洞察(インサイト)を生かして、ビジネスモデルを変えたのである。このようなDXを実現するためのデータ活用の「極意」、さらには、様々な業務への導入が進む生成AIのデータ活用における可能性について、NECのキーパーソンに話を聞く。