Empowerment Report

エンパワーメントレポート

新しいことを怖がらず常に勉強

KPMGコンサルティング
サステナビリティ・トランスフォーメーションユニット
アソシエイトパートナー

木村 みささん

2022.11.25 掲載

KPMGコンサルティング サステナビリティ・トランスフォーメーション(SX)ユニットの木村みさアソシエイトパートナーは、クライアントの持続的な企業価値向上に向けたガバナンス改革支援やサステナビリティ方針・長期ビジョンなどの策定、リスクマネジメント体制・コンプライアンス体制の構築などの支援について幅広く手掛ける。

頭の体操怠らず、機動的に

 SXユニットは、今年7月に発足したばかり。企業経営を取り巻くリスクの中で、環境や人権など社会に関わる課題が重要性を増しており、木村さんは、ガバナンスやリスクマネジメント分野での豊富な経験を、そうした新たなテーマにおけるリスクマネジメントにも生かすべく取り組んでいる。

 最先端分野であるがゆえに、変化が激しい。「お客様との会話の中で新たなサービスが生まれることもある」という。ロシアによるウクライナ侵攻など、事前には予測しがたいリスクも増えている。「常に頭の体操を怠らず、機動性を持って対応」することが重要だ。

 さらに、エネルギー供給の途絶やサプライチェーンのストップは、経営に深刻な影響を及ぼす。業務プロセス全体までしっかり見ておかないと、どこで何が起こるか分からない。さらに深い顧客の業務や課題の分析が求められている。

変化を恐れない

 法律事務所から、2006年、KPMGビジネスアシュアランス(現KPMGコンサルティング)に入社し、コンサルタントに転じたのも、リスクマネジメントを行うには「法務対応だけでなく、もう少し広い経営という領域でのコンサルティング業務、特に企業のリスクマネジメント体制を構築するための支援を行ってみたい」と感じたからだ。

「新しいことを怖がらない」

 多様化するリスクにしっかり立ち向かうには「ガバナンス改革が必要」で、それは取締役会やトップのあり方にまで及ぶ。経営陣と議論を重ね、時には企業のパーパスを練り直すことも。単なる開示のための検討ではなく、真に企業が目指すべき価値創造ストーリーを議論し、練り上げる。そのためには、トップとのコミュニケーションはもちろん、その会社の歴史をひもとき、創業者をはじめ歴代トップの語録を深掘りするなど、顧客企業への理解をとことん深める。

 そんな木村さんが、仕事に取り組むうえで大切にしているのは「新しいことを怖がらない」こと。いつどこで、どんなことがリスクになりうるかは分からない。未知の領域がたくさんある。しかし、そこに突き進んでいくことが自身の仕事。変化を恐れない。そのためには「常に勉強する」。

 社内外の最新情報にアンテナを張り、分からないことがあれば質問する。専門性はもちろん重要だが、一方で凝り固まっていては、多様化する顧客企業のニーズには応えられない。様々な専門性を持ったメンバーとチームを組み、互いが持つ情報をシェアしながら、チームとして対応する。

自ら女性活躍を推進

 KPMGコンサルティングは、女性活躍推進法に基づく認定、通称「えるぼし認定」3つ星を取得するなど、女性の活躍推進に積極的だ。木村さんは、女性活躍推進の重要な取り組みの1つである女性管理職の社内ネットワーク「WOVEMENTS」のコアメンバーでもある。

「WOVEMENTS」のミーティング風景

 「WOVEMENTS」は女性たちが輝き、ムーブメントを起こす存在になってほしいという思いを込めて、“Woman”と“Movement”を組み合わせて命名されたという。同活動では女性管理職のネットワークを構築し、つながりを創造するとともに、管理職として自信を持ち、キャリア意識を高めるためのさまざまな取り組みを行う。女性管理職が集まり、男性管理職メンバーの経験を聞く機会を設けたり、国際女性デーには、女性をエンパワーメントする社内イベント「女性のキャリアを考える3days」においてロールモデル座談会なども開催した。

 普段から月次でフリートーキングの場も設けている。参加者でテーマを決め、自由に意見を交わす。木村さんが所属するSXユニットは、社内でも比較的女性比率が高い部署だが、なかにはまだ女性管理職が少ないユニットもある。会社として積極的に女性管理職のネットワークを築くことで、そうした女性管理職の孤立を防ぎ、サポートする。今後は、さらに女性社員全体のネットワーク構築にまで広げていくことを目標にしている。

やりたい仕事を楽しく

後輩の育成にも取り組む

ピアノに向かうことは「いい切り替えになる」

 自身も管理職であり、アソシエイトパートナーとして後輩の育成に取り組む。強みと弱みを見極め、強みはしっかり伸ばす。なるべく小単位のチームでの会合を催し、メンバー同士のコミュニケーションを深めるよう心がける。自身の仕事の内容を共有し合うことで、自覚を促し、興味のある分野を早く見つけられるよう背中を押す。興味を覚えた分野は自ら勉強するので、専門性も身に付く。コンサルタントは専門性が重要な職種だからだ。

 最近は、コロナ禍で減った懇親の機会も徐々に復活の兆しを見せる。木村さんは、かつてはプロを目指していたというピアノの腕前の持ち主で、そうした場では積極的に披露しているという。ピアノに向かうことは「いい切り替えになる」そうで、後輩のメンバーにも「仕事とは別に趣味を持ってもらいたい」と思っている。

 また、「自然体で、自分のやりたいことを楽しくやっていくのが大事」と語る。時には思い通りに行かないこともあるが、そういうときにこそリフレッシュして頭を切り替え、新たな気持ちで頑張る。「自分のやりたいこと、自分の直感を信じて楽しく仕事に取り組んでほしい」とエールを贈る。

PROFILE

木村 みさ(きむら・みさ)
2006年KPMGビジネスアシュアランス(現KPMGコンサルティング)入社。ガバナンス・リスク・コンプライアンス・サステナビリティ領域における支援について幅広く手掛ける。コーポレートガバナンスやリスクマネジメント等、企業の役員・従業員向けの研修・ワークショップなども多数実施。

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