パナソニック
ビューティ・パーソナルケア事業部
パーソナルブランドマネジメント部
パーソナル国内マーケティング課
田中 亨氏
日経トレンディ/日経デザイン
発行人 佐藤央明
【プロフィール】「日経トレンディ」「日経ビジネス」記者などを経て、2017~19年に「日経トレンディ」編集長。21~22年に「日経クロストレンド」編集長。23年より現職。
「日経トレンディ」2024年8月号の「美容家電&メンズ美容大賞2024」で「美容家電大賞」を受賞したパナソニックの「ラムダッシュ パームイン(以下、パームイン)」。
シェーバーの新たな選択肢として支持される理由に「日経トレンディ」発行人が迫る。
シェーバーの新たな
選択肢として支持を得る
佐藤 パームインは「日経トレンディ」2024年8月号の「美容家電&メンズ美容大賞2024」の選定基準をすべて高水準で満たしていたので、今回大賞に選ばせていただきました。
田中 ありがとうございます。弊社としても〝攻めた商品〟だったので懸念もありましたが、シェーバーの新しい選択肢として発売直後から想定以上の共感を得ることができました。
佐藤 開発の初期段階からデザイナーがかなり踏み込んで参加されたそうですが。
田中 これまでのシェーバーは剃り性能の進化という機能性を追求してきましたが、パームインではシェービングをより楽しいものにするという感性価値も追求しました。商品開発のコンセプトも、持ち手(柄)がないシェーバーというデザイン起点で行っています。
佐藤 デザインが先行する形での開発には難しさもあったと思いますが。
田中 コンセプトに基づいて筐体を設計し、そこにラムダッシュ5枚刃モデルの機能をどう凝縮していくか。剃り性能は絶対に落としたくないという思いの下、デザインと設計が試行錯誤を重ねました。
佐藤 デザインチームと技術陣がうまく融合できた理由は何だとお考えですか。
田中 コンセプトへの共感が大きかったと思います。デザインと技術だけでなく商品企画やマーケティングといった出口まで、30代〜40代の若手中心のチームで一気通貫にやれたのも、まったく新しい商品を生み出すうえでは重要でした。
佐藤 確かにパームインは、これまでのただの携帯用のシェーバーとはまったく違う発想で作られていると感じます。
田中 通常のシェーバーとも携帯用のシェーバーともまったく違う、新たな選択肢を作りたい。それには洗面台やデスクに置いても映えるデザイン性、時と場所を選ばずにシェービングできるという新たな価値を提供する必要がありました。
佐藤 実際に使わせていただいて、つい触りたくなる質感やこれまでとは違うシェービングの感覚を体験できました。
田中 従来のシェーバーはグリップを持つ手が肌から遠いのに対し、パームインは肌に近いところで動かしながら直感的にシェービングできるという新しさがあります。上位機種に採用したNAGORI®という海水由来の素材も、石のような質感や陶器のような触感で、家電らしくない独特の存在感を醸成しています。
デザイン起点の発想

- 持ち手のないフォルム
- インテリアになじむ
デザイン起点で商品開発されたパームインは、従来のシェーバーとは一線を画す持ち手(柄)のない斬新なフォルムが特徴で、洗面台だけでなくオフィスのデスクなどあらゆるインテリアになじむ。閉じたときにジッパーが見えない仕様の付属ケースなど細部へのこだわりも感じられ、新しいシェービングの体験価値を提供してくれる。
素材へのこだわり

- 海水由来のNAGORI®を採用
- 一点物の石目調模様を実現
上位機種のボディには海水由来のミネラル成分から生まれた新素材NAGORI®を採用。開発当初にイメージしていた大理石模様をきれいに出すために、素材に練り込む色つきペレットの配合を変えながら試作を重ねて石目調に仕上げている。一点ごとに異なる模様と陶器のようにひんやりした触感は、シェーバーらしからぬ仕上がりだ。