課題が山積する中、
流通・小売業が勝ち残る戦略とは
様々な産業の中でも流通・小売業は特に変化の激しい業界だ。消費者と接する機会が多く、消費者のニーズや生の声がダイレクトに届く。その期待に応えていくことは勝ち残るために不可欠だ。
ただしその実現は容易ではない。業界を取り巻く課題も山積しているからだ。少子高齢化に伴う労働力不足は慢性化し、インフレ基調の中でコスト削減圧力が強まっている。働き方改革の流れの中で、ビジネスを支える物流の規制強化も進んでいる。
様々な課題の中で特にインパクトが大きいのが、消費者行動の急激な変化だろう。店舗比率は依然として高いものの、ECサイトやSNSによる複数チャネル化が求められている。ECの利用比率はコロナ禍で一気に加速したが、デジタル化はその前から進んでおり、日本のEC市場規模はこの10年で倍増した。しかし、世界的に見れば、まだ伸びしろがある。それだけビジネスチャンスも大きいということだ。変化をとらえ、新しい価値や顧客体験を提供することが、競争優位につながる。
その実現に向けたヒントを探るべく開催されたのが「AWS Retail CPG Expo 2024」だ。当日はAWSを活用する先進ソリューションやベストプラクティスを紹介する24のセッションが行われた。その中でドラッグストア大手や家電量販店大手の変革事例も紹介された。展示ブースでは各社の製品・サービスのデモや個別の相談会を実施し、会場は大きな盛り上がりを見せた。
次項ではAWSの「真の価値」と注目の5つのセッションを紹介し、“リテールDX”の最前線を紐解いていきたい。


