10周年を経たゲーミングモニターブランド 「GigaCrysta」の次なる戦略/10周年を経たゲーミングモニターブランド「GigaCrysta」 の次なる戦略 - ジャパンクラフトの強みを打ち出す新たなステップへ

開発からサポートまでが一貫したサービス
部門連携でユーザーの要望を改善につなげる

ゲーミングモニター後発ながら、徐々に市場シェアを拡大してきたGigaCrystaだが、ユーザーのニーズに応えることの強みや優位性について、さらに詳しく見ていきたい。同社の社員が、イベントや展示会に積極的に参加していることは前述しているが、さらに23年にはブランドのSNSアカウントも立ち上げ、ユーザーとのコミュニケーションを深めているという。

「実は私もブランド名でエゴサーチをしています。もちろん厳しい声もありますが、多くの反応があるのは期待されていることの何よりの証拠ですので、自らエンドユーザー様の要望に触れるようにしています。また、単に声を聞くだけではニーズに応えたことにはならないので、集めた声は企画部や開発部など各部署で常時共有し、製品の改善や新製品の開発に役立てています」(山形氏)

具体的な例について聞くと、マルチモニターとして使いたいとの声に応えてフレームレスや縦回転に対応したり、Mini LEDモニターにリモコンを追加した「LCD-GDQ271JLAQシリーズ」や、白いインテリアに合わせたいとの要望に対してGigaCrystaシリーズ初の白モデル「LCD-GD242UDシリーズ」をラインアップしたり、改善例は枚挙にいとまがない。また、保証面ではドットが常時光ってしまう輝点があった場合に無償交換する「無輝点保証」を24年に導入したり、サポート面でも早い段階で電話やメールでの土日対応をスタートさせたりしているという。

山下 氏
株式会社アイ・オー・データ機器
第1事業部 開発1課
主任技師
山下 俊郎

「当社は、製品企画から開発、販売、サポートまでを一貫したサービスと捉えています。リソースこそ多くはありませんが、部門間の横の連携が強くフットワークが軽いため、スピード感を持って要望を改善につなげられているという自負があります」(山形氏)

ユーザーが欲しいと思えるような価格とスペックを実現し続けるには、技術力をどう担保していくかも重要なポイントだ。エンジニアを束ねる山下氏によると、「ゲーミングモニターはハイエンドな技術も多いため、しっかり技術を継承できるよう、長年の経験を重ねた者が若手をサポートするなど、エンジニアの育成には力を入れています」と言う。

ユーザーからすれば、単に直接コミュニケーションが取れるだけでなく、実際に改善や保証といった目に見える形で声が届くことを実感できる点は、大きな安心感につながるだろう。

新たな10年に向け、ユーザーのどのようなニーズにも
応えられる製品ラインアップを

ブランドの立ち上げから10周年を経たGigaCrystaは、今後どのような製品ラインアップを目指すのだろうか。

「ゲーミングモニターは、エンドユーザー様がいかに快適にゲームを楽しめるかが命なので、ゲーミングPCのスペックアップやゲームタイトルのトレンドに合わせて進化していく必要があると思っています。近年、ゲーム業界ではMini LEDやOLEDといった高画質モデルがトレンドとなっていますが、もともとギガクリア・エンジンIIからスタートしたブランドですので、その点については自信を持って進めていきます。

同時に、FPS系のタイトルを楽しんでいただくためには、リフレッシュレートの高い製品にもチャレンジしたいですし、ベーススペック自体も上がっていくためエントリーモデルの底上げも必要です。また、画質やスピードにはしっかり対応しつつも、『これほどの機能の製品がこの価格で買える』という点にもこだわっていきたい。どんなニーズにも応えられるようなラインアップをそろえておくことが私たちの使命だと考えています」(山形氏)

ユーザーニーズをしっかりと吸い上げるためにも、東京ゲームショウは重要な位置付けだと山形氏は続ける。

「幅広い製品を出展しているのはもちろんですが、ECでの販売が増えている中、エンドユーザー様と直接触れ合い、画質や機能を体感していただいたり、ご意見やご要望を頂戴したりするうえでも重要な場だと思っています。昨年、ブランド10周年を迎え、今回は新たな10年の最初の年になるので、張り切って出展したいと思います」(山形氏)

最後に、ジャパンクラフトとしての誇りを口にしたのは西田谷氏だ。

「価格と機能のバランス、要望が改善につながる信頼感、サポートも含めた安心感などは“日本の設計・企画力”に根差したジャパンクラフトだからこそ実現できることだと思っていますし、総合的に選べばGigaCrystaに行き着くというのが私たちの目指すところ。ブランドストーリーをさらに明確に打ち出し、新たなステージに向けて加速していきたいと思います」(西田谷氏)

ゲーム領域はハードウエアもソフトウエアも技術の進歩が速いため、ゲーミングモニターも通常の業務用途のものと比べて買い替えのサイクルは速い。その際にも安心して選んでもらいたいという強い思いが、GigaCrystaの進化を支えている。

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