

近年のAIの進化と産業への応用はめざましい。システム運用の分野でも活用の動きは高まっており、統合運用管理ソフトウエア「Hinemos(ヒネモス)」も取り組みを進めてきた。さらに、ここにきて急速に進化し、普及し始めた生成AI活用の取り組みも始まっている。NTTデータ先端技術の「Hinemosソリューションセミナ 2024」では、生成AIを活用した新たな取り組みをはじめ、新バーション「Hinemos ver.7.1」の新機能紹介など、運用DXを実現する様々なサービスが紹介された。
NTTデータ先端技術の澤井健氏による「詳細解説!Hinemos ver.7.1の全体像」では、Hinemosの概要とver.7.1の新機能を紹介。Hinemosは2005年にリリースし、以降バージョンアップを重ねてきた。その特徴は以下の5つ。
1.ワンパッケージで統合運用管理機能を提供
2.日本製&グローバル対応
3.オペレーター向けの簡単な操作感
4.仮想化・クラウド対応
5.AIドリブン運用
Hinemosは、多様なデバイスからのログデータを活用して監視や自動化を実現する。監視対象を自在にグルーピングできるので、1つのジョブをグループに一斉適用可能。高度なカレンダ機能により、監視もジョブも同じ定義で活用できる。さらに、エンタープライズ運用をサポートするHinemosノードマップ機能やHinemosジョブマップ機能、レポーティング機能なども用意している。
Hinemosの導入効果として澤井氏は、「ハイブリッドクラウド運用を含めたシステムの一元管理が実現します。AIを活用した予防保守やイベント対応により効率化が実現し、IT関連コストの45%を占めるともいわれる運用管理コストを大幅に削減できます。これらの効果が評価され、大規模、ミッションクリティカル、クラウドといった多様な環境のお客様にご採用いただいています」と語る。
2024年4月12日には、「AIドリブン運用によりハイブリッドクラウド環境の運用自動化を実現」をうたうHinemos ver.7.1をリリースした。
Hinemosは多様な環境を一元管理し、様々なデバイスから収集・蓄積したログデータにより監視や分析が可能。さらに自動化により大幅な効率化や運用コスト削減も実現する
今回の新機能の1つめは「クラウド管理機能」※だ。従来のAmazon Web Services(AWS)、Azureに加え、Google Cloud、OCI(Oracle Cloud Infrastructure)にも対応。より幅広いプラットフォームでクラウドの特長を生かしつつ、オンプレミス同様の運用を可能にする。
2つめが他製品からの移行を支援する「Hinemos Migration Assistant(他製品からの移行支援ツール)」である。既存運用管理システムのジョブ定義を機械的に変換できるので、スムーズな移行が実現する。
3つめが検知したイベントと運用をつなぐためのコンポーネント「Hinemosメッセージフィルタ」の強化である。ルールエンジンを活用することで本質的なイベントを抽出し、インテリジェントなアラートと自動化を可能にする。今回の強化により、対応する自動化プロトコルを増強し、ルールもより簡単に生成できるようにした。
運用管理の現状について澤井氏は、「安定稼働を追求するミッションクリティカル領域と最先端を行くクラウド領域に二極化しています」と指摘。Hinemosは両方の領域に対応していく。
※ 2024年7月リリース予定