タブレット端末とクレードルの接続や、一眼カメラのマウントなどに使われる「スプリングコネクター」で業界をリードするヨコオは、チューブ外径0.35mm、ピン外径0.2mmという世界最小クラスの極細径スプリングコネクターを開発した。ピンピッチ0.9mmでの実装が可能で、40Gbpsの高周波信号にも対応。小型化を求める顧客に新たな選択肢を提案する。
端子内部に微小なバネを内蔵した「スプリングコネクター」は、一眼カメラのマウント、タブレット端末やワイヤレスイヤホンの充電クレードル、デジタル機器内部のバッテリ端子、さらには基板間接続など、デジタル機器を中心に幅広い用途で使われている。
構造としては、本体に相当するチューブ、押し込み可能なピン、および内部のバネで構成されている。例えば、タブレット端末と充電クレードルの場合、タブレット側のパッド(ランド)が充電クレードル側のピンに押し付けられることで電源や信号の接続が確立される。
微細がゆえに高い技術力を必要とするスプリングコネクター製品を1980年代半ばから展開してきたのがヨコオである。「創業者である横尾忠太郎は1930年頃に、腕時計本体とバンドを簡単につなげるバネ棒を発明しました。極細のパイプに微小なバネを組み込んだバネ棒。その技術はヨコオのコア技術として磨き続けられ、その後の主力事業になったロッドアンテナや半導体検査用プローブなどに生かされてきました。スプリングコネクターもその一つです」と、FC(ファインコネクタ)事業部を統括する石橋史章氏は説明する。
図1. チューブ、ピン、バネで構成されるスプリングコネクターの構造
アプリケーションとしては、小型で軽量なイヤホンやVRゴーグルなどのウエアラブル製品をはじめ、一眼カメラのマウント、タブレット端末と充電クレードルとの接続、基板間コネクタなどで活用される。
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