100年にわたり自動車業界の革新に貢献

弛まぬR&Dと新製品開発で
1000以上の豊富な製品を
あらゆる領域に展開

ポスト・イット・ノートなどの日用品からエレクトロニクスなどの産業向け製品まで幅広く手掛けるスリーエム(3M)。自動車関連事業においても、生産ラインからアフターマーケット向け製品まで数多く提供しており、その数は1000品種にも及ぶ。成長の原動力は何か、同社の取り組みに迫る。
新 氏
スリーエム ジャパン
Vice President
Automotive Key Account Leader
Transportation and Energy Vertical Business
あたらし 博文

3Mは、米国ミネソタ州に本社を置くグローバル企業として、化学・素材技術を基盤に多様な製品を展開している。

一般には粘着付箋のポスト・イット・ノートなどのブランドとして知られているが、自動車分野においても長年にわたり革新的な製品を幅広く提供してきた。

例えば、自動車生産で用いられる接着剤や充填材、フィルムやテープ、研削や研磨製品、およびアフターマーケットで使われる補修部品やカーケア製品など、関連製品はおよそ1000種類以上にも及ぶ。設計、生産、修理、メンテナンスまでを幅広くカバーしているのが3Mの強みだ。

同社が、自動車の生産ライン向けに最初の製品を発売したのは1921年のこと。当時、自動車の金属部品や木製部品の仕上げ工程では空研ぎペーパーが使われていたが、現場では粉塵が舞い飛び、研磨によって熱も発生していた。

その課題に対して3Mが開発したのがサンディングシート(耐水ペーパー)の「ウェットオアドライ」だ。濡らしながら研磨できるため粉塵や熱の発生がなく、しかもより滑らかな面が得られる製品として、すぐに現場に広まった。

続く1930年代には、粘着剤が残らないなど使いやすさに優れた「スコッチ® マスキングテープ」を発売。当時流行のツートーンの塗り分けに適しているとして、塗装工から好評を博した。

「当社の製品が自動車の生産現場から受け入れられてきた背景には、当時の社長で、後の3Mの文化を確立したウィリアム・マックナイトの 『現場に踏み込め』との指示があったからと言われています。現場の人間と直接対話して真の課題を把握し、それを解決する製品を提供することこそが重要という考え方であり、現在へと続いています」と説明するのは、スリーエム ジャパンで自動車関連事業を統括する新博文氏だ。

図1
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世界中の課題解決に活用される3Mテクノロジープラットフォーム